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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■劇団始動……か?/『電人ザボーガー』1・2巻(一峰大二)/『カムナガラ』4巻(やまむらはじめ)ほか
あ、気がついたら明日で山笠も終わりじゃん。
先祖代々ど博多民でありながら、ここまで山笠に冷淡な人間というのも珍しいんじゃないかと思うが、四十年見続けてりゃたいがい飽きるよ。進歩ないし(伝統芸は進歩しちゃイカン面はあるけどね)。
でもなあ、あっちこっちに飾り山立てて、追い山であっちこっち山笠かついで走り回ってって、それだけの祭だよ? どんたくにしろ山笠にしろ、どうして全国各地からこうも博多に人間が集まってくるのか、地元民にはさっぱり分らないのである。
あの、他地方のみなさん、そちらには地元の「祭」ってないんですか?
今年も、偶然博多駅を通りかかった時に、一つだけ山笠を見たのだけれど、見返しがなんと『ONE PIECE』だよ。
……似てね〜(~_~;)。
似てないだけじゃなくて、作り手、マンガ読んでないよな。ゾロ、二刀しか持ってないし。しかも歌舞伎みたいに見得切って、目の回りには隈取りまであるぞ。こんなゾロ見たら、熱狂的なワンピファンは激怒するんじゃないか。
「ねえねえ、聞きました? 黒子さん。『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』が先々行公開、先行公開、そして昨日の公開初日の動員の合計が約40万人、興収5億7000万円を記録したんですって」
「まあ、それってスゴイことなの? 白子さん」
「もちろんよ、なんたって、あの『ハリー・ポッターと賢者の石』を抜いちゃったんだから。このまま行けば、最終的に1200万人の動員、興収170億円、『千と千尋の神隠し』『タイタニック』に次いで、歴代3位の記録を達成するんじゃないかって、配給元の20世紀フォックスは考えてるみたいよ、黒子さん」
「まあ、でもそんなに都合よく行くかしら、白子さん」
「そうねえ、雑誌なんか見てても、見た人が誉めてるのはラストのヨーダとドゥークー伯爵の決闘シーンばかりだから、2時間近くもアナキンがヒネクレてくだけの退屈なシーンを見せられ続けるのはつらいかもね、黒子さん」
「雑誌って言ってもアナタが読んでるのは『アニメージュ』とか『Newtype』とか、オタク雑誌ばかりじゃないの。フツーの人はアナキンとパドメの恋のやりとりが楽しかったりするのよ、白子さん」
「ええ〜? 身分違いの恋とか言いながら、あの二人の恋に反対する姑とか家来がいるわけじゃなし、二人の恋が歴史に大きな危難を呼んだりしてるわけでもなし、のんびり草原で抱きあってゴロゴロしたりしてて緊張感のカケラもないじゃない、あんなドラマの基本も知らないようなおバカで演出不在のストーリーのどこに感動するって言うのよ、黒子さん」
「まあ、いろんな人をテキに回したがってるような発言ね、白子さん」
「だってホントなんだから仕方ないじゃない、黒子さん」
「でも、『タイタニック』に感動しちゃう程度の単純で呆けたメンタリティしか持ってないのが今の若い人たちじゃないの。それにあの二人の恋が大変な事態を呼ぶのは次のエピソード3だから、今はあれでいいのよ、白子さん」
「納得いかないわね、けれど、じゃあ、あなたは『クローン』が『タイタニック』並にヒットするって言いたいの? 黒子さん」
「そこまではムリだと思うけれど、イイ線までは行くんじゃないかしら。だってSF映画って、それだけじゃ絶対ヒットしないけど、付加価値があるとバケることがあるじゃない。『E.T.』がヒットしたんだって、「感動の名作」ってことでウケたんだし。『クローン』の目玉はやっぱりアナキンとパドメの恋よ、前半なのよ、白子さん」
「ああ、あんな幼稚な恋物語で感動できるくらいなら、オママゴトしてた方がマシだわ、どうせなら、『猫の恩返し』の方を見に行ってほしいわね、黒子さん」
「なんだ、結局それが言いたかったのね、もう、ホントにオタクなんだから白子さんったら」
けど、映画がヒットするのは不況の証拠(遠出できるカネがないから)って言われると根っからの映画ファンとしては悲しいなあ。日頃からもっと映画を見とこうよ。
しげは朝から劇団の練習。
私は脚本だけの参加なので、肉体訓練には参加せず、午後を回ってから顔を出す。
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07月14日(日)
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