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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■叶わぬ願い/DVD『風のように雲のように』/『映画欠席裁判』(町山智浩&柳下毅一郎)ほか
ああ、七夕だな。そう言えば。
先日、職場に笹が飾ってあったので(去年もあったが、よくそんなことやってるよな、ウチの職場も)、一応私も短冊を下げた。
去年はたしか「妻が家事をしてくれるようになりますように」。
もちろん願いは叶ってない。牛引き男も機織り女も、一年に一度のラブアフェアに熱中していたらしく、一顧だにしてくれなかった。考えてみりゃよう、神様でも何でもない、たかが天界の下僕に願ったってどうなるもんでもないわな(何をそこまで恨んでいるのだ、私)。
今年の願いは、「妻がナイスバデーのセクシーダイナマイツになりますように」(^o^)。
去年より遥かに望み薄だが、まあいいや、どうせオレ、人生投げてるし。
昼まで寝て、ゆったりとDVD鑑賞。
まずは懐かしのアニメ、『風のように雲のように』。
うひゃは、これも1990年の制作って、12年も前かよ。荒淫……いやいや、光陰矢のごとし(c.筒井康隆)。
第1回ファンタジーノベル大賞を受賞した酒見賢一の『後宮小説』のアニメ化なんだけれど、当時はいろんな意味で話題になったものだ。
多分ね〜、主催者の読売とか三井はね〜、「ファンタジー」って語感からよ、お子サマ向けのぽわぽわ〜っとしたふわふわ〜っとした投稿があるだろう、それをアニメ化してよい子の善導をとかなんとかアホなこと考えてたんだよ。
でも審査委員に荒俣宏選んでる段階でもう大間違いっつーか、無知だよ(^o^)。そりゃ、世の中にはさ、ぱよぱよ〜って感じのファンタジーもあるけどよ、ほとんどは「幻想小説」なんであって「悪夢」を描いたモノがほとんどだぜ? 企業のトップにいる連中が、基本的に芸術とか文化的教養の皆無なバカってことがハッキリわかるよな。
で、受賞したのが『後宮小説』だ。
読んだ人はわかると思うが、中国(?)皇帝のヨメさがしの話である。ヨメったって、皇帝のことだから何千人単位な。国中の適齢期の女集めまくって、みんなを妃としてふさわしい女に教育する。中には閨房術の指南まであるのだ。
さあ、これをどうやったら「子供向けアニメ」にできるのか。
……って、できるわけないじゃん(^_^;)。
というわけで、結局とんでもないアニメができちゃったのである。
さすがに原作の露骨な描写は相当カットされた。しかし、ストーリーそのものを全て改変することはできない。後宮の女を目指して、反乱軍が「女〜!」と叫んで突進して行くシーンなどはしっかり残ってるし、何より、クライマックスでヒロインの銀河が、今まで「子供だから」と言って彼女を抱こうとしなかった皇帝にすがりついて、「もう子供じゃない……!」と泣き崩れ、そのまま契りを結ぶ描写、さりげなくではあるけれど映像にしているんである。いや、これはどうしたって外せねえやな。
何がマズイって、主催者が予め用意していたキャラクターデザイナーが、『となりのトトロ』『魔女の宅急便』などの近藤勝也。あの丸っこくてか〜い〜キャラですがな。これじゃどうしたってマジもんのロリコンアニメになっちゃうよねえ(^_^;)。まあ、あれっスね、「サツキやキキとヤリてえ!」ってヘンタイなヒトにはすっごく萌え萌え〜! なアニメになったんとちゃいますやろか。
あ、脚本は宮崎駿の兄さんの宮崎晃だ。兄弟そろってロリコンアニメばかり作ってやがるなあ(^o^)。
DVD『必殺必中仕事屋稼業』上巻。
必殺シリーズ第5弾、名作の誉れも高い全26話のうち、14話までを収録。
当然一気に見切れるものでもないので、今日は第1話、第2話を見る。
ああ、1話はいいなあ。よく『必殺』シリーズは時代劇のワクを越えたところに面白味があると言われてるけれど、ちゃんと時代劇の描写してくれてるよ。賭場で政吉役の林隆三が、知らぬ顔の半兵衛の緒形拳に向かって啖呵を切るあたりのセリフがいい。
「上潮の木っ端だい、あっちへふらふらこっちへふらふら」
「冗談ぽっくり日和下駄、滑って転んでぺったんこだい」
「見上げたもんだよ屋根屋の褌」
「上潮の木っ端」ってのは知らなかったな。こういう江戸弁が混じると、いかにも「らしく」なる、というより、こういうのがなくてどうするかってなもんでね。
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07月07日(日)
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