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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■理想の正論より現実の暴論/映画『スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』
 休日だが出張。
 もっとも午後からなので、午前中はゆっくり寝られる……って、また病院に行き損なっちまったい。金曜の夜に出歩くと、やっぱり翌日は疲れ切っているのである。けど、医者にはマジでそろそろ行っとかないと、薬だけはもらっているものの、検査は2ヶ月近くサボってるんである。これはちょっとヤバいかも。
 最近、左手の指先が痺れてるんで、もしかしたらいよいよ糖尿の合併症が表れてきたのかもしれない。単に横になって寝てたせいで腕が痺れただけかもしれんが、まあ年齢的にもそろそろ可能性はある。
 働けなくなったらホントに覚悟するしかないんだけれども、また入院するようになったら、今度は個室を頼もう。もちろん、パソコンを持ちこんで、この日記を継続するためである。その前にノートパソコンを買って、使い方を覚えにゃならんが。


 出張と言っても、中味は会議。
 しかも私はメインではなくて、職場の若い女の子の付き添いみたいなものである。実際、用向きの内容っつーか、会議で何を話し合うのかもよく知らない。いいのかそれで(^_^;)……って、この出張自体、私はいきなり代理を頼まれただけなので、知らないのも当たり前なんだが。
 付き添いとは言っても、あいにく彼女も車の免許は持っていない。さて、どうやって行けばいいだろう? 出張先までの距離を考えると、電車やバスは時間がかかり過ぎて使えない。早めに出かければいいじゃないかと言われそうだが、午前中は彼女も用事があって、昼過ぎにならないと抜けられないのである。タクシー代くらい、職場が出してくれたってよさそうなものだが、ウチの職場はそういうところはとことんケチである。まあ、値段を考えたら、これはケチられても仕方がない額だが。
 で、結局、しげに車で送ってもらうように頼む。
 「なんでアンタの仕事を私が手伝わんといかんと?」
 と、しげは至極マットウな正論を述べるが、ここは暴論に従うしかない。「理想の正論より現実の暴論」。なんかこれも格言っぽくていいな(^o^)。最近格言づいてるのか。もっとも、こういう場合は「立ってるものなら親でも使え」とか、「猫の手も借りたい」とか、「○○とハサミも使いよう」とか、そんなのの方が妥当な気はするが。

 初対面の他人を乗せてしかも初めての道を通るのだから、しげ、運転には相当緊張したらしい。おかげでいつもの1.2倍くらいスピードが増している。
 いやあ、しげの車に乗ると、カーブがホントに楽しいなあ! 遊園地でゴーカートに乗ってるみたいだ(←皮肉だよ皮肉)。
 しかも、ナビしてもナビしてもやたら道を間違えやがるし。
 「その三つ先の信号の○○○って角を右に曲がって……」
 「○○○だね?」
 「うん、○○○」
 で、実際にその角まで来ると、「今、○○○ってとこだけど、ここは真っ直ぐだね?」
 「うん……って違うよ!『そこを曲がる』って言ったじゃんか!」
 「そういうことは早く言ってよ!」
 「言ったよ!」
 そんな調子で、更に渋滞にも引っかかったが、不思議にも出張先に到着したのが定刻の30分前。結果よければなんとやらだが、後部席に乗ってた彼女はなんと思ってたことやら。
 つまんなくて無駄の多い会議が終わったのが夕方の4時。
 この後、しげと食事でもするかと連絡を入れるが、「帰って来ぃよ」と一言だけ。
 「食事とかはせんでいいんかね?」と聞くが、やっぱり、「いいから帰って来ぃ」としか答えない。何となく腑に落ちない感じだが、文句をつけても仕方がないので、帰りは電車で博多駅まで戻り、そこで女の子と別れる。紀伊國屋で新刊を物色していったんバスで帰宅。
 ウチに入ると、しげは横になって、うでっと寝ている。……なんだ、「早く帰って来い」って、要するに疲れてるからすぐに外に出る気にはなれなかったってことかい。
 寝るんだったらしゃあないな、今日も映画は諦めるか、と思って、私もゆっくりするつもりで風呂に入ったその途端に、しげがバタバタとけたたましい音を立てて、風呂場まで駆けて来る。
 「ね、券どこ!」
 「……券って……何の券?」
 「映画の! 割引券!」

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07月06日(土)
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