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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■日常ってつまんない?/『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』1巻(安彦良和)/『ヒカルの碁』17巻(ほったゆみ・小畑健)ほか
 日中、気温が30℃を越えたそうな。
 道理で頭痛がすると思った。
 ようやく席も出なくなったと言うのに、今度は気温でやられるか。せめて風が吹いてくれればいいのに。


 ワールドカップ、日本がベルギーと引き分けた途端に新聞各紙は「快挙」の報道。……よっぽど娯楽がねーのかな、日本には。いやマジで。
 なんだかこの国中の燃え方がだよ、私にゃどうにも「イビツ」に見えて仕方がないんだけどね。私の今の気分をたとえてみれば、高校3年の体育祭でブロックリーダーが「これが最後の体育祭なんだー!」って無理やり盛り上げてるけど、下級生はシラケてるってゆーか、そんな感じ。同じようにシラケてると思ってた同級生の友達が一緒になって「オーッ!」て叫んでるの見ちゃって、つい、「こいつ正気か?」ってビビってる気分かな。あえてこの「騒動」と呼ぶが、これにどこか「作り物」めいた印象を浮けてるのは私だけかねえ。
 だって、この国にそんなにサッカーファンがいたか?
 ついこの間までのJリーグの不人気は何だったの?
 世界的なイベントというのはこれまでにもいろいろあったけどさ、それこそアポロの月着陸だの東京オリンピックだの万博だの、そんなのになら私だって燃えましたよ。時代の象徴だったからね。
 けれどワールドカップは一体、何の象徴なの?
 私にゃ、「これを逃すとオレたちの時代のイベントはもうない」とサッカーに別段興味もない有象無象が群れ集まってるだけにしか見えないんだが。日常のストレスがたまってて、ここを先途とウサを晴らしたかったんじゃないかね、ホントの話。こういうやつらを乗せるのは実に簡単だ。
 マスコミはもちろんそういう有象無象を煽動したいんだろうね。そういうアホなやつらがカネを落としてくれるわけだからさ。
 私だって楽しけりゃアホになってもかまわねーけど、数あるスポーツの中でサッカーだけに入れこむ気がしないのよ。
 未だにチケットが入手できない、席は余ってるのにどういうわけだ、政治家が優先されるのはおかしいじゃないかと喧しいが、そんなトラブルはこの手のイベントにはザラにあることだ。今回だけやたら不手際を云々するのはみんなアタマに血が上ってるよ。
 博多って土地柄は、ともかく興奮しやすい人間がゴマンといる。
 一人既知外が出ると、その既知外が隣の人間にも伝播し、それがまた隣の……と、気がついたら周りがみんな既知外ってことになりかねないところなんである。……あまりのぼせあがった人の中で暮らしたくないなあ(-_-;)。


 しげが、フトンに寝っ転がったまま、深刻な面持ちで声をかけてくる。
 「ねえ、聞いていい?」
 しげの「深刻な表情」というのは、「何も考えていない」ことと同義なので、別に構えることもなく「なんだよ」と聞き返す。
 「こないだの飲み会(1日のAIQの集まりのことらしい)でさあ、みんな『おたく先生』が好きって言ってたやん?」
 どうやらしげには、AIQのみなさんが徳光康之の『濃爆おたく先生』を誉めていることが気に入らないらしい。
 「それが? おまえは面白くないんだろ?」
 「うん」
 「でもそれは単に趣味の問題なんだし」
 確かにギャグを外しまくっているところは多々あるが(ドリル番長は……ねえ)、妄想が暴走してかえって顰蹙を買うのもオタクの微笑ましい特徴である(そうか?)。何も目くじら立てることはなかろう、と私は思っていたのだが、しげはあえて何と文句をつけようと言うのか。
 「『ガンダム』に入れこむのはいいんよ。『ドム一筋』とか、オタクだなあって思うし」
 「じゃあ何が気に入らんの」
 「……『サクラ』好きって言ってる時点でオタクじゃないよ」
 うひゃあ、そう来るか(^_^;)。
 もちろん『サクラ』と言うのは『サクラ大戦』のことである。徳光さん、このゲームとゆーかアニメとゆーかのクールビューティ、マリア・タチバナに「萌え」ているのである。
 で、しげが『サクラ大戦』を蛇蝎の如く嫌っている(つーか、アンチあかほりさとる)のは、何度かこの日記にも書いた通り。……やっぱり単に趣味の問題じゃないのか。

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06月04日(火)
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