ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491722hit]

■人生は重い荷物を……。/『新映画宝庫 Vol.4 スタークラッシュ 大宇宙映画放浪編』ほか
 三日連続で誰かの夢を見るかと思ったけれど、全く見なかった。残念。
 かと言って、見なかったモノを見たように書くわけにもいかないから、仕方ない。
 それとも見ただけで忘れてるのかなあ。
 もしも○○○○さんが出て来て○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○、とてもここには書けないし妻にも語れないから、まあ忘れてよかったということになるのかもしれないが(^_^;)。


 朝方、曇り空だと思っていたら、昼過ぎから土砂降り。
 休日が雨に祟られなきゃいいが、と去年も思ったことをまた考える。
 「雨が降ったら出かけない」という人、結構多いんだよね。
 けれど公演する以上は、たくさんの人に見てもらいたいというのは正直な気持ちである。
 ウチの芝居はおカネをとらず、観劇料はカンパ制なのだが、それを好意的に解釈するお客さんは「よっぽど芝居の内容に自信があるのだろう」とか思ってくださる。もちろん、真実は「カネが取れるほどの芝居ではない」という謙遜なのだが、それでも奇特なことに、「見てよかった」と感想を述べてくださる方はいらっしゃるのだ。
 称賛も批判も、見ていただかないことにはどうにもならない。
 しげが「『シティ情報 Fukuoka』に写真入で記事が載ったよ!」と嬉しそうにいってたので立ち読みしてみたが(買えよ)、其ノ他くんのポートレートが、実にイイ。
 これに誘われて、本気で客が来るかも……?


 職場からの帰り道、「公演の時の、みんなの飲み物と紙コップを買うから」と言われてスーパーマルキョウに寄る。
 私もついでに、牛乳だの切れてた玄関の電球だの台所の電球だの(なぜかこの一週間で立て続けにあちこちの電球が切れまくっているのである。何かの祟りか?)、そんなものを買う。
 これが失敗だった。
 車に帰ってくるなりしげ、自分の荷物をドン、と私に押しつけて、
 「これ持って」
 「……なんでこんなに?」
 「だって、オレ、運転しなきゃなんないから持てないもん」
 「持てないって……後ろの座席に置けば」
 「どこに?」
 ハッと気付いた。明後日の公演のために、後部座席は大道具小道具が積み込まれてあって、もうモノを置くスペースがないのである。
 「置けない?」
 「うん、だから持って♪」
 さては、初めからそのつもりだったか。
 しげ、こういう卑怯なワザにだけは知恵が回る。
 しかもしげ、ウチが近づいて来て、とんでもないことを言い出した。
 「スペアリブ食べたいなあ。……美味しかった?」
 「お前も食ったろ」
 「また食べよっかなあ。寄ってもいい?」
 しげのこの「寄ってもいい?」は、イコール「奢れ」ということである。
 しかし私の膝の上は、マルキョウの袋、ペットポトル四、五本がドデンと乗っかっている。
 「荷物これだけあって、どこに置くんだよ」
 しかし、しげはなおも「寄ろっかなあ(奢れ)どうしよっかなあ(奢れ)」とウルサイ。
 結局、やっぱりマクドナルドに寄ってスペアリブセットを頼む。
 しかも、自分が奢るときは私が二品頼むと「奢りだと思ってタカりやがって」と文句垂れるくせに、自分が奢られるときは「チキンタツタ追加ね」と平気で頼みやがるし。
 袋をいくつも両手で抱きかかえるようにして助手席に座るハメになったけれど、すれ違う対抗車の人は「なんじゃありゃ?」と思ってたろうなあ。
 更にしげ、トンデモナイことをいい出す。
 「あ、あとグッデイに寄ってフトン買うから」
 「……これ以上どこに置くんだよ!」
 「後ろにスキマあるからそこに入れるよ」
 「だったら、この荷物も後ろに置けよ!」
 「ボトルとかは倒れるじゃん。フトンは平気だし」
 ……で、しげがグッデイで、フトン一つを選ぶのに20分かけている間、私は身動きができないまま車中で荷物を抱えたまま、ひたすら続く腕のシビレと戦っていたのであった。
 昔のコメディで、買い物好きの女房に荷物もちにされて往生する旦那がよく描かれてたなあ。最近じゃ『ファンタジア2000』にまで出てきたけど。

[5]続きを読む

05月10日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る