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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■幻想のステキな奥さん/『八犬伝』14巻(碧也ぴんく)/DVD『ルパン三世 生きていた魔術師』ほか
一日しとしと、春の長雨。
そのへんのポリバケツの側に、女の子みたいなチビ猫でも捨てられてそうな感じである(^^)。
桜の花もすっかり散った。結局行けなかったな、花見。
さて、しげを駐車場で待たせてっからな、と勤務時間が終わるなり、さっさと帰宅しようとすると、職場の若い子が急に声をかけてくる。
すわ、愛の告白か?!
ダメだよカオリちゃん、ボクには妻も子もあるんだ(子はね〜よ、ホントは)、こんなキケンな男に惚れちゃイケネエゼ、と、『クレヨンしんちゃん』のひろしモードに入ってしまったが(元ネタはダニー・ケイの『虹を掴む男』やトム・イーウェルの『七年目の浮気』ですわな)、もちろんそんな都合のいい話があるわきゃない。ただの仕事上の話なのであった。
……オチがつくなあ、ちゃんと(-_-;)。
しばらく話しこんでいて、ふと時計を見ると、しげを駐車場で20分ほど待たせている。
おっと、イケネエ、これで失敬、とその場を立ち去ろうとして、最後に女の子に一言。「明日の晩、『クレヨンしんちゃん』の映画が7時からあるから見てね」。
……こんなアホが女の子にモテるわきゃないのである(^_^;)。
しげと、今度の東京行きのことでいろいろと話す。
ネットで知り合った方々とのオフ会、しげは相当緊張しているようだ。
「行けば楽しいんだろうけど、何を話せばいいかわかんないし、ツライし」
「そりゃ、オレだって同じだ」
「人見知りだもん、オレ」
「オレもそうだぞ。誰も信用しないが」
確かに、私のように、客を口車でだまくらかす商売してる者が「人見知り」などと言っちゃイカンようにこの世はできているようなのである(^^)。
しげにはともかく表現力がない。
一応、自分でもそのことは自覚しているらしく、「オレの言うこと、みんな冗談だと思われてるんだろうなあ」とベソをかいている。
なんでも、先日珍しくも参加したチャットで、ある男性(既婚)に「好きです」と告白したらしい(おいおい)。
相手はそれを笑って受け流したらしいが、しげは「オレ、本気なのに」と言うのである。
しげの惚れっぽさは尋常ではなく、本人は好みのタイプに拘りがあるようなことを口にしてはいるのだが、実際には年がら年中、誰彼なしに惚れまくっている。……それでコンビニで『プレイボーイ』や『週刊現代』立ち読みしている私のことを非難できるのか(^_^;)。
いわゆる「好き」と「結婚」とは別というやつで、「好き」でも一緒に暮らしたいわけではない、ということであるようだ。私と結婚してるのは、「好き」よりも「暮らせる」という理由の方が大きい、ということなのだろう。
「……だったらオレだって同じだよ。好きな女性はたくさんいるけど、結婚したいと思うわけじゃないし」
しげ、それを聞いて、ねめつけるように「それって、『その人を自分ごときが汚したくない』ってこと?」と絡んでくる。
「あほ。このトシになってそんな幻想持つかい」
「だってアンタ、そういう幻想持ってそうだもん」
「全くないとは言わんよ。つーか、女性に対して全く幻想がなかったらオマエが困らんか? 『オレはオマエに全然幻想持ってない』って言われて嬉しいか?」
「……嬉しくない」
「オレはちゃんとオマエにも幻想持ってるよ。『いつかはオマエが家事もちゃんとやるステキな奥さんになってくれるんじゃないか』ってな」
……自分で言っといてなんなんだが、ホントに幻想だよなあ。
某雑誌はまさしく幻想を売ってるのであろう。
しげの「肉食いたい病」がまた始まったので、先日出かけてしげが気に入った『焼肉のさかい』に行く。
しげは、ここの冷奴がいたくお気に入りになった模様。豆腐の上に小さく刻んだキュウリと味噌を乗っけて食う。辛いもの嫌いのしげが、「辛い辛い」と言いながら美味くてペロリと食べてしまうのである。けど肉の店に豆腐目当てで行くってのもヘンなやつだ。
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04月11日(木)
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