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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■さだまさしファンだったことが恥ずかしくて言い出せないやつ多いと思うぞ。……私もだ/『シックス・ボルト』(神野オキナ)
 きょうのお仕事。
 シュレッダーの前に椅子を置いて座る。
 要らなくなった書類をどんどこぶちこむ。
 うぃーん、ばさばさばさ。
 ときどき詰まるので、ペン先でほじくり出す。
 ほじほじほじ。
 また、うぃーん、ばさばさばさ。
 急に機械が、へにょにょにょにょ、と止まる。
 「ごみがたまりました」の表示。
 ゴミをビニル袋に入れてまとめる。
 機械が止まると、途中まで突っ込んでた紙がまた詰まってしまう。
 ほじほじほじ。
 またまた、うぃーん……。

 これで一日は終わり。
 全く、忙しいんだかヒマなんだか。


 さて、みなさんに、ここでクイズを出そう。
 大修館書店の『言語』という雑誌に、投稿されてた質問だ。
 「氷やドライアイスから立ち上るあの白い気体、名前は何というでしょう?」

 かち。
 かち。
 かち。
 かち。
 かち。

 ちーん。

 さて、君の答えは何かな?
 靄(もや)? うーん、それは水面に立ちこめてる気体のことだね。ちょっと違うなあ。
 霞(かすみ)? 霧(きり)? それも山とか平野とか、広範囲なところに一面、立ちこめてるって感じだよね。

 では、正解を言おう。
 「ゆげ」である。

 氷のゆげ?
 どうして?
 「ゆげ」って「湯気」って書くんでしょ? 氷から出てるのに湯気?
 変じゃん! ……というみなさまの声が聞こえてくるようだね。
 でも、これホント。
 ちゃんと『日本国語大辞典』に書いてあるんだよね。氷から立ち上る白い蒸気のことって。

 それでも納得いかない人のために、じゃあ、もう一つの正解を教えよう。
 「けむり」である。

 ケムリって、火が燃えたら出るやつじゃん!
 漢字だって「煙」って「火へん」がつくぞ!
 もっと納得いかーん!

 でも、中国語でも「煙」の字をアテてるんだよね。
 要するに、「それを出すものが何であるか」ってことは全く昔の人は気にしてなかったってことなんだね。
 白くて気体だったら、それは全部「ケムリ」。
 コトバが意味を正確に伝えるものなんかじゃないってことが、こういう実例からもよくわかるねえ。


 アニメ『しあわせソウのオコジョさん』第20話「ツカハラ、夢の日々/オコジョ番長!日直編」 。
 たまにしか見ないんで今まで気がつかなかったけど、アニメのオコジョさん、「コジョピー」って名前がついてるのね。
 原作では確かナナシだったと思うけど。
 原作が短いから、1話にするのにいろいろアレンジ加えてるけど、どっちかっつーと、面白くないギャグを面白くしようと腐心してるようにも見えるな、原作者には悪いが。
 でもまあ、オコジョに日直をさせるのは無理がある……と考えたところで、あっ、これって、何かのパターンに似てると思ってたけど、小林まことの「What's Michael?』じゃん、とやっと気がついた。
 うーむ、おもしろくはあるけどイマイチハマれんなあと思ってたのは二番煎じだったからか。納得。


 夜、しげが、「もやしマヨネーズ、自分で作っても全然おいしくならん」とブチブチ文句を言うので、湯がいて、よく水を切ってメシに乗せてつくってやる。
 「どうだ? うまいか?」
 「……うまい」
 やっぱり作り方がザツなだけだな。

 更に目玉焼きに生姜焼肉、ごま塩フリかけのおにぎりを作ってやる。
 「食べ終わったら、皿渡せよ」
 「ああ、わかった」
 この「食べ終わったら」というのは、私は「自分の分を食べ終わったら、残りを渡せ」と言う意味だったのだ。だって、目玉焼きも二つ、生姜焼きも山盛り、お握りも四つ作ったのだ。
 普通、これ見りゃ「二人分」と誰もが気付くと思う。
 でも「はい、食べたよ」と返されたのは、カラの皿。
 「……オレのは?」
 「……ああ、ゴメン、全部食べた」

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02月19日(火)
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