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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■バンパイアの夜/『ビッグマックプリーズ!!』(小屋一平)/『光の島』1巻(尾瀬あきら)ほか
 今朝もトイレに行ったら、食事の量減らしてるってのにまた血便。
 と言うか内容物がないから、血がただ流れるだけなんだよねえ。
 いったいどこまで続くんだろうか、この下血道は。
 ……こういう言い方するとなんか『子連れ狼』の「冥府魔道」みたいね。違うか。
 貧血を起こしているので、眩暈が激しい。
 もともと立ち眩みがしやすいほうなんで、できるだけ動かないようにしたいのだがそうもいかない。けれど、仕事をしていて生汗が出てくるに及んで、ああ、これ以上はもう無理だと判断して、仕事は午前中で早引け。

 帰宅したあと、ひたすら寝る。

 しげが仕事から帰ってくるのを待って、ブックセンターホンダへ。
 「……もう12時回ってるじゃん。本屋はもう閉まってるだろ?」
 「知らんやったん? ホンダ、時間が2時までになったやん」
 それは初耳だが、実にありがたいことだ。
 実際、私のように目が悪い人間にとって、昼日中の太陽光はちょっとキツイのである。
 夜の闇はしっとりとしていて親切だ。
 人の多い街中をしげと二人で歩いていても、我々は群集の中の二人を演じるしかないが、夜は世界がわれわれのものになる。
 夜はどうして8時間ほどしかないんだろう。
 せめてあと4時間あれば、眠って夢を見るほかにも、目覚めたまま夢を見ることができるのに。
 ……しかし昼間は貧血を起こして、夜に動き出すって、ホントに吸血鬼だよな(^_^;)。

 ロイヤルホストで食事。
 腹の調子が悪いので固いものは食べない。
 期間限定のポークシチューがあったのでそれを注文。
 しげ、なにやらステーキみたいなのを頼んでいたが、それ以外にも、サンドイッチを追加注文している。
 腹が減っていようが満腹であろうが常に口淋しいのはやっぱりココロの病気ではないのか。
 しげの希望は「出来るだけたくさんの種類の食べ物をおなかいっぱい食べること」であるのだが、だったら自分で料理がうまくなればいいのに、その努力は一向にしようとしないのである。
 料理のレパートリー増やすことが出来たら、小遣いアップしてやってもいいんだが。


 小屋一平『世界おもしろ比較文化紀行U ビッグマックプリーズ!!』(心交社・1575円)。
 大げさなこと言うかもしれないけど、このシリーズ、200年経ったら、この時代の『奥の細道』たりえるんじゃなかろうか。
 第一作の『トイレはどこですか?』はまだ読んでないんだけれど、この二作目のおもしろさから推測するに、やはり相当な傑作である気がする。
 その国の文化を説明するのに、その国固有のモノを挙げたエッセイは数多い。
 日本で言えば、神社仏閣、フジヤマゲイシャにスシテンプラ、マンガやアニメにテレビゲーム、時代は変われど、そこに我々はどこか「ジャパン・アズ・ナンバーワン」のナショナリズムを見出していたりする。
 ぼったくりバーやホテトル、公衆便所の落書きやロリコンアニメに「日本らしさ」を見出そうなんて考察はあまりなされない。
 「マクドナルド」や「コカコーラ」だってそうだ。
 このアメリカ資本であることがハッキリしている文化、ある意味、世界中を文化侵略していると言ってもいいものを、「その国の文化の産物」として見て行こう、という試み、これってこれまで皆無だったんじゃないか。
 チキンタツタって日本だけのバーガーだったんだよなあ。そりゃ「竜田揚げ」なんだから当然だったんだが、そう指摘されないと、いちいち意識するものでもない。
 中国の「黒胡椒バーガー」。
 韓国の「プルコギバーガー」。
 スペインの「マック・エキストラ」。
 ギリシアの「マック・ロイヤル」。
 インドの「マハラジャマック」。
 タイの「サムライポークバーガー」(笑)。
 冗談で書いているようだが、こういうのがホントにあるのである。
 それを著者はまさしく「そういうものを食べる」ために旅をし、マクドナルドが普及して行く様子、店の間取りや各国の接客の違い、生活習慣に至るまで、微細に自分の眼で確かめて行く。

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01月18日(金)
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