ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491678hit]

■暗号解読/アニメ『ヒカルの碁』第五局/「西原理恵子のご託宣ポストカード」ほか
オタアミ当日まであと17日! 17日しかないのだ!

 今日はどうやら仕事上、ちょっとポカをやらかしたらしい。
 らしいってのは、そのミスに気付かないまま帰っちゃったので、手違いに気付いたのが翌日になったから。ミスの中身はどんなのかってーと、ある仕事の担当になってたんだけど、見事にそれをすっ飛ばしてしまったのだ。
 原因はまあ、予定表にあったスケジュールを私が見落としたってことなんで、悪いのは私なんだが、始末に悪いのは、何度も表を見て確認しておきながら、それでいてミスったってことなんだなあ。
 ただねえ、ちょっとだけ私も言い訳というか、文句言いたいのはねえ、そのミスした原因ってのが、「私の名前が書き間違えられてる」ってことにあったわけよ。
 私はこの日記やネット上では有久とか藤原とか名乗っちゃいるが、これはどちらも本名じゃない。私の本名は、日本でも珍名に属する名字なんで、ウチに来る配達物の半分くらいは文字を間違えて送られてくる。
 もう何十年も間違えられ続けているので、もう慣れっこになって腹を立てたりすることはなくなったけど、ただでさえもともと視力が弱い上に誤字までされちゃうと、「これは自分のことだ」って認識できないこと多いのだ。
 それがあるから、私も注意に注意を重ねてるつもりなんだけれど、やっぱりミスが起きるときは起きちゃうんだよねえ。まあ、すごいミスってわけでもなかったから、一応、フォローはできたけどさ。

 それにしても、怒りはしないが、未だに名前書き間違えられると、淋しい気分にはなる。二十年来の親友に名前書き間違えられた時には、さすがにちょっと二、三日は落ちこんだし。
 一時期、本気で拗ねてた時期には名前書き間違えた相手にはこちらも相手の名前をワザと誤字って返事出したりもしてたんだが、もっと淋しくなってやめた。
 ……え〜、知り合いのみなさん、私から手紙貰って、「名前が違うじゃん!」と怒った経験がおありの方、実はそういう事情があったんです。子供っぽい真似をして申し訳ありませんでした。すみません。
 今はもう、間違えられやすい名字の家に生まれた不運だと言うしかないなあ、と達観してますです。

 でも、世の中不思議だなあ、と思うのは「名前が違いますよ」と言っても「すみません」と謝りもせず、やはり、間違いのまま押し通す人がたまにいることだ。
 (例)
 「いやあ、吉田さん」
 「……私、山田ですけど」
 「ああ、そうでしたね、吉田さん」
 「いや、だから山田ですってば」
 「それはどうも吉田さん」
 「……」
 冗談みたいだが、相手が珍名であるかないかに関わらず、こういう人は実在するのだ。多分、脳の回路が、一度インプットした情報の修正をとことん嫌っているからなのであろう。
 で、日本人の数%は確実にこの類の人間だ。筆頭は誰もがこの人を想起するであろう某「ミスター」(^_^;)。


 6日、イギリスの劇作家、アンソニー・シェーファーが心臓発作のため死去。75歳だった。
 ミステリ作家の実力を評価する基準として、小説にしろ戯曲にしろ、その表現形式をいかに熟知して利用しているかってことを見る必要があると思う。
 そう考えると、この人の『スルース(探偵)』は、「舞台だからこそ」成り立つ作品だったと断言できる。本作はローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン主演で映画化されたが、実はその「舞台だからこそ生きる」トリックが、映画では完全に死んでしまっているのだ。
 この舞台ならではのトリックがどれだけ凄かったかというのは、一昨年、劇団四季が福岡で日下武史、下村尊則主演で公演されたものを見た観客の中に、芝居が終わって全てのトリックが明かされてなお、その真相に気付いていない者が多数いたという事実でも証明できよう。ロビーに出てきた観客がペチャクチャ喋ってるのを聞いてると、ホントに殆どの人間がよくわかってなかったりするのだ。なにしろ、私と一緒に見に行ってたUさんも、私が解説するまで、自分が騙されてたことに気付いてなかったものなあ。

[5]続きを読む

11月07日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る