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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■こぉのー、むねのとぉきーめきぃー/『彼氏彼女の事情』12巻(津田雅美)ほか
 オタアミ当日まであと31日! 31日しかないのだ!

 久しぶりに残業せずに帰宅。
 なんだかえらく長いロードを抜けてきた印象だが、これは小休止みたいなもので、明日以降も早く帰れるとは限らない。
 昨日の日記にも書いたが、「勤務時間外まで働くのが当然」という考え方を企業内に浸透させるのは別に社会主義者でなくても反対しておかなくてはならないことなんだが、嬉々として残業する人間が多いってことは、それだけ「仕事」にアイデンティティを依存している証拠なのである。
 退職して「オレの人生なんだったんだろう」と自殺する60代は完璧にこのパターン。結局「肩書き」でしか自分を語れない人間が多過ぎるってことなんだよな、きっと。


 しばらく見ていなかったアニメ『シャーマンキング』第十七廻「ベストプレイス二人旅」。
 シャーマンという設定自体は私の好みなのにイマイチ乗り切れないのは、やっぱりドラマがありきたりだからだろうなあ。……別にシャーマンって設定で語らなきゃならないような話でも何でもないんだよね。
 前回見てないけれど、葉は、敵との戦いに敗れたらしい。そして急に親友のまん太に対して冷たい態度になって、「おまえのせいで負けたんだ!」とかなんとか言って絶交宣言をする。
 ……で、まん太は泣きながら病室を出て行っちゃうんだが、こんなありふれた展開、いったい今までどれだけ見せられたことか。いわゆる『泣いたあかおに』パターンの変形、ワルモノぶってて実は相手を心配してるんだって話だけどさ、もう『巨人の星』や『あしたのジョー』の昔から、いや、戦前の佐藤紅緑やら佐々木邦の少年読みものにも繰り返し出て来たパターン、ルーツがいったいなんなのかおよそ辿れぬほど昔から語られてきた古色蒼然っていうかカビの生えたような話だぜ。
 イマドキまだやるかい。少しは工夫しろよ。
 こんなのは作者がバカか読者、視聴者をバカにしてるかのどっちかだ。どっちにしろ、このマンガのファンがいるってんなら、客はもっと怒らなきゃな。
 絵柄は好きなんだがなあ。
 キャラにこうも深みがないと、やっぱり原作の単行本買おうってとこまでにはいかないのだ。


 『テニスの王子様』第3回「登場! 青学レギュラー』。
 3回続けて話の構造が全く同じ、リョーマの実力を知らないヤツが舐めた態度でリョーマに挑戦、あえなく敗れるというもの。
 芸がない、というより確信犯でやってるのか?
 1回目、2回目を見逃したひとのために、何度もキャラクター紹介するためにこういうことやってるんだとしたら、毎回見ているこちらにしてみればくどいなあ、とは思うけれど、それはそれで作品を浸透させる戦略としてはまあ悪くはないとは言える。
 連続もののネックは前の回を見ていないと話の筋がよくわからなくなる、ということだけれども、ジャンプマンガが人気を獲得していく一つの特徴となった「対決モノ」、前の回を見てなくても内容が理解できるってことも大きいんだよね。
 もちろん、趣向は微妙に変えてあって、リョーマは先輩たちのイヤガラセでゆるゆるのガットのラケットで戦わせられちゃうんだけど、それでもやっぱり勝っちゃう。「逆境にあって、余裕で勝つ」ってところが人気のヒミツなのかな。スポーツものの中では汗臭さをあまり感じないアニメだし(ジャンプのスポーツものって、他誌に比べて汗臭くないもの多いよな。女性ファン狙いであることがミエミエ)。
 でもなあ、「仏の顔も三度まで」っていうけど、次回もやっぱり「リョーマを侮る敵、ハンデを負ったリョーマの勝利」って展開だったら、本気でバカにするぞ。


 『ヒカルの碁』第3局「牙をむくアキラ」。
 中味と違っちゃいないけど、このサブタイトルのセンスのなさはなんなんだろうね。でも調べてみたら原作のサブタイトルも同じだった……(^_^;)。
 作画監督、本橋秀之さん自身がやってるわりには今一つ安定していない。ヒカルもアキラも、どうも顔の下半分が原作に比べて重いのだ。アニメの場合、その方が口パクだけでも自然に見えるって利点は解るんだけれど、されじゃあ小畑さんの絵とは似ても似つかなくなる。まだ『あやつり左近』の方が小畑さんの線に近かったぞ。

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10月24日(水)
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