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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■新番……第何弾だよ/『星のカービィ』第1回/『ヒカルの碁』(ほったゆみ・小畑健)14巻ほか
オタアミ当日まであと49日!
朝のっつーか、夜中の3時すぎ、しげが誰かに電話をかけている。どうも口調からすると鴉丸嬢らしい。
ちょうど連休の初日ってことで、こっちも夜更かししてたから、別に睡眠のジャマになってはいないが、最近、こういうことが多いのだ。
かと言って、「夜中に掛けるな」とは言えない。しげと鴉丸嬢の都合が合うのが、今の時間帯しかないのだ。それに、私が寝てる時にはできるだけジャマにならないように気遣って、奥の部屋で喋るようにしてくれてるし。
でも、この「奥の部屋で喋る」ってのが実は問題なのよ。
本人は迷惑かけないように声を落としてるつもりなんだろうけど、おかげでくぐもった不気味な声がかえって寝てる私の耳に響いてくるのね。
あのね、アナタ、「ふふふふふふふふふふ」って、楳図かずおのマンガからそのまま抜け出てきたような声が聞こえてきたと思ってごらんなさいな。いっぺんで目が覚めるどころか、ドアのスキマからヘビママがヌルって滑りこんでくるんじゃないかって、エライ恐怖に襲われちゃうんですよ。
……これだけヒトを怖がらせといて、本人は私が怪談話をしようとすると、悲鳴をあげて嫌がるんですよねえ。当人、別に幽霊信じてるわけでもなさそうなのに、理不尽だ。
劇団の連中とか集めて、一度百物語やってみたいんだけど、そういうのってみんなもイヤがるのかなあ。
朝もはよから新番アニメのチェック。
7時半から『星のカービィ』と『ガイスターズ』の二本が重なっていたので、どっちかは録画にしておくしかない。
迷って『ガイ』のほうを録画セットして、『カービィ』を見たのだけれど、これが意外にいい出来。
主役のカービィと悪玉キャラのデデデ大王の二人だけデジタル作画の頻度が高くって、ほかのキャラは手描きってのに何の意図があるのかわからんという欠点はあるが、脚本、演出にはなかなかキレがある。
謎の怪物に襲われ、飼っているヒツジが何十匹と犠牲になっている村。村人たちはその怪物がデデデ大王の居城からやってきていると訴えるが、大王はせせら笑って否定するばかり。仕方なく伝説の勇士「カービィ」が現われることを期待する村人たちだが、ある夜、村に落ちてきた星を見て、すわ勇士の降臨か? と浮き足立つ。
ところが、星の中から出て来たのは、丸っこくってかわいらしいヘンな生き物。
「これがカービィ?」
主役が全く喋れず、意志疎通が出来ない、という設定は、ドラマを盛り上げる上ではネックになることも多いのだが、そこを逆手にとって、果たしてカービィは伝説の勇士なのか? と村人たちの不安が高まるようにしているのは悪くはない。
やがて、怪物の正体が大王が通販で買った(笑)オクタコスというタコが巨大化したものだと判明。これからの展開が一気に大活劇、東映動画の名作、『長靴をはいた猫』を髣髴とさせる城の内外の破壊と追っかけが始まる。
ようやくその力を発動させたカービィ、星に乗っての空中戦は、まるで『わんぱく王子の大蛇退治』!(若い人は『ナウシカ』の空中戦を想起されたい)
いや、ホント、城の壁をなめるように飛んでいくカービィを、後ろからタコの足が追いかけてく構図は、『わんぱく』そのまんまなんだから。なんで敵がタコだったかって、「足が8本」あるからだったんだね(^^)。これは、まさしく「アメノハヤコマに乗ったスサノオとヤマタノオロチの対決」の再現なワケで、相当自信がなきゃやれない演出なのよ(実写の『ヤマトタケル』は見事にコケてたし)。その演出の要求に、作画陣が見事に答えてるのが立派だ。
このレベルが来週以降も持続されるんだとしたら、オトナのお客様も充分期待していいと思うぞ。脚本・演出は『ルパン三世 ルパンvs複製人間』の吉川惣司監督。監修が『アルプスの少女ハイジ』の作画監督小田部羊一(『じゃりん子チエ』の、とか『ポケモン』の、と言ったほうが通りはいいか)。
あ、『ガイスターズ』はクソでした。
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10月06日(土)
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