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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■虚構としての自分/『マンガと著作権 〜パロディと引用と同人誌と〜』(米沢嘉博監修)
しげがパソコンの壁紙を私の写真にいきなリ変えた。
生活時間帯がすれ違いになっちゃって、寂しいのだろうけれど、自分の顔を見ながらパソコン扱うこっちの身にもなってみろってんだ。
……キモいぞ。
もしかしたらしげ、定期入れにこっそり私の写真入れとくような真似してないだろうな。
ああ、背中が痒い。
スクリーンセイバーには「バカぁ!」なんて文字は流れてるし、いったいなにが不満なんだか。
今日の言いそこ間違い。
パソコンにずっと座りっぱなしの私に、しげが「何してんの?」と聞くので、返事をして、
「じっくり湯灌かけてるんだよ」
わはは、トフスランとビフスランだな。
めったに言い間違いをしない私だが、たまにはある。珍しいことなのでちょっと記録しておこう。
でも、言い間違いは無意識の願望の表れとフロイトは言っていたが、「じっくり湯灌」ってなんの願望を表してるってんだ。こんなもんでもリビドーの象徴なのかよ。
今時、フロイト学説信じてる心理学者もそうそういないだろうがね。
仕事に復帰して以来、職場ではいろいろと面白いことが起きているのだが、全部、私の職業がバレてしまうものばかりなので書けない。
こっそりどこかに書いておいて、私が死ぬ間際に公開してもいいのだが、そこまでするほどのネタでもないからねえ。
まあ、世の中にスネにキズ持ってない商売ってのもなかろうから、ちょっとくらいウチのネタバラシしたって構うまいとも思うし、内部事情を少しはリークしとかないと、どこまで図に乗るかわかんねえよな、ウチの職場ってコトもあるんだけどねえ。
でも、どっちかっつーとウチみたいな下請けの下請けみたいなところ一つ潰したって、オオモトがしっかりしてくれないことには何も状況は変わらんのだ。
だいたいウチは商売広げすぎなんだよ、客は年々減ってるってのに。
需要がないんだったら、思いきって、事業をもっと縮小した方が絶対いいよな。客の数だけの問題じゃなくって、質もどんどん落ちてっからさ、思い切ってムダな顧客を切ってくってのはどうかな?
半分でいいよ、今の。
もちろん、リストラも断行するのだ。そうすりゃ、予算も節約できるんだけどなあ。
え? 私がリストラされたらどうするんだって? そんときゃ更に下請けんとこ行くから平気。そっちは逆に人手が足りなくて困ってるみたいだから。
……私の商売知ってる人にはのけぞるようなセリフだろうな(⌒▽⌒) 。
で、仕事は昨日から炎天下での作業だ。
大工さんみたいな仕事してますが、私の商売は大工さんではありません。さあ、何でしょう?
しかし、病院にずっといたせいで全然気づかなかったが、真昼ってこんなに暑かったんだなあ。ちょっと遅目だけれど、ようやく日焼けし始めた。
かと言って、「健康美」になったってわけじゃないけどね。
残業のせいで、帰宅したのが午後8時。
外はもう暗い。夏も終わりなんだなあ。鳴いてるセミも、もうツクツクボウシばっかりだ。
帰り道、いきなり鼻の穴に向かってカナブンが飛びこんできて、スポッとハマる。ビックリして「フンッ!」と鼻息でふっ飛ばしたら、そのままカナブン、どこかに飛んで行った。
……いや、ツクリじゃないっスよ。
こういう珍しいこともあるのだなあ。眼に小さな虫が入る、なんてことは経験した人もいるかもしれないが、「鼻の穴にカナブン」ってのはほとんどいないのではないか。
これぞ盲亀の浮木、優曇華の花、一生に一度あるかないかの稀有な出来事なのではないか。……ってたかがカナブンでなに盛り上がってんだろうね。
コンビニに寄って、今週の少年ジャンプ『ヒカルの碁』を立ち読み。
先週、読み損ねていたので、ヒカルの佐為探しの旅はどうなったのかと思ってたのだが、今週号を読む限り、結局見つからないままだったらしい。
ヒカルはすっかり囲碁への情熱を無くし、アキラが尋ねて来ても逃げるばかり。……見事に「力石なき後のジョー」になっちゃってるなあ。
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09月04日(火)
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