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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■性教育マンガ(* ̄∇ ̄*)/『フリクリ』2巻(GAINAX・ウエダハジメ)ほか
 久しぶりに外は雨天。
 天気予報だと終日雨だとか。
 こんなことなら、やっぱり昨日のうちに外出しとけばよかったなあ。
 でもこれで一日パソコンに向かって日記の更新が出来るぞ。

 ……って、自分の一生、日記に全部費やす気か(-_-;)。

 休みで一日中ずっと家にいても、夜寝る生活は変わらないから、夜仕事に出るしげとは、やはり生活時間帯がズレてしまう。
 夕べもしげは、夜9時に仕事に出かけて、朝3時に帰宅した(らしい)。その間、私はずっと寝ている。こうなると一緒に食事ってのもなかなか難しい。
 しかたなく、食費は折半ということにしてそれぞれ勝手に飯を食おう、ということにしているのだが、しげはしょっちゅう私にタカってくるのだ。
 昨日もしげにせがまれて、棒棒鶏を作ってやったのだが、朝、冷蔵庫を覗いてみると、全く手付かずで残っている。
 味付けが気に入らなかったのかどうか分らないが、自分からせがんでおいて、箸もつけないのかとムッとして、仕方なく自分で食べる。

 その直後にしげが起きてきて、すごく悲しそうな顔。
 「あんた、棒棒鳥食べたね?!」
 「……残しといても腐るだろう」
 「朝、帰ってきたら食べようって楽しみにしてたのに、なくなってたから、悲しかったんよ」
 「……何言ってるんだ? 俺が食ったの、今しがたぞ?」
 「ええっ?! だって、冷蔵庫覗いたら、食べられてて……」
 「お前が食べてなかったから、仕方なく俺が食べたんじゃないか。……こんなでかいドンブリ、どうして見逃す?」
 「だって見たらなかったんだもん!」

 ……最初、私は、棒棒鶏を食べそこなったウラミを私に押しつけるために、しげがウソをついているのではないかと思った。
 でも、そこまでの知恵が回るほどしげは頭がよくない。
 そして気がついた。
 多分、しげが「冷蔵庫を覗いた」というのは、「夢」だ。
 いくら注意力のないスカポンタンなしげでも、冷蔵庫の扉を開ければ一番目のつくところに置いてあるドンブリを見逃すなんてことはありえない。
 しげは仕事から帰ってきて、疲れてそのまま寝入ってしまい、夢の中で冷蔵庫を開けたのだろう。けれど、実際には何も食べてないから、腹の膨らむはずがない。それで、夢の中では棒棒鳥が消えてしまっていたのだ。
 目覚めた時には当然、空腹。その空腹感に引きずられて、「棒棒鳥を先に食べられていたからだ」と自分が見た夢を現実と錯覚してしまったものと思われる。
 ……なんだかなあ、自分で書いてても実にウソっぽいけれど、本当にしげは「現実と夢の区別がつかない」やつなのだ。こんなことは実はしょっちゅうなのである。
 仮に、しげに「サンタクロースっていると思う?」と聞いてみてください。ウソでも冗談でもなく、こう答えますから。
 「私のところにはサンタさん、来てくれないの」って。
 

 起きたと思ったらしげ、今度は自動車学校へ行くと言って出て行く。寝ちゃ起き寝ちゃ起きでやはり一日の半分は寝ている計算。
 いい加減「最近寝不足で」なんてウソをつくのはやめたらどうだ。確かに4時間しか寝てない時はあっても、その更に6時間前には12時間ぶっ通しで寝てたりしているのだぞ、お前は。
 日記の更新、パコパコとしていると、しげから電話。
 「ご飯はできてる?」
 ……完全に私をメシスタントにする気だな。
 でもまた怒ってたりしたら、時間のムダだ。しげに時間を取られると、ますます日記を書くのが遅れるなあ、メシを与えとけば食ってる間だけはともかくおとなしくしてるからいいかと、米を炊き、紅しゃけのタルタルソースがけと野菜スープを作る。
 確かに私はしげに「飯を作ってやってもいい」とは言った。でもそれは、しげが「メシの材料を予め買っといてくれれば」との条件付きでである。
 それがいつのまにやら、メシの買い出しも含めて、何から何までしげは私に依存してきているのである。
 なんでこう自分の都合のいいようにものごとを捻じ曲げて解釈するのか。
 で、腹が立ってたので、つい、書きかけていた日記をセーブするのを忘れてしまった。

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08月30日(木)
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