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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■やたら長長文になっちゃいました。すみません/『裏モノ見聞録』(唐沢俊一)ほか
 しげと一緒に路上劇を演じてる夢を見た。

 そのころ(っていつだ)、我々、演劇集団 P.P.Produceの活動は軌道に乗っていた。乗りすぎていた。
 団員は20人を越え(その程度で軌道に乗ってるのか)、世間にも認知されていた。
 だから交通規制をして天神のスクランブル交差点で(あとで思い返すと、場所はまさしくそこなんだが、夢を見ている間はそこじゃない気がしていた。なぜか「世界の交差点」なんてことを考えていたのである。『エヴァ』の影響か?)、劇団員がみんな狂ったように踊り狂っているのである(そりゃ狂ってるんだって)。
 路上劇はアドリブが命だ。
 ここでわが劇団のヒーロー、藤田くんがアドリブをかますことになっていた(それってアドリブって言わないのでは?)。
 ところが藤田君、軍用車に乗ったまま、微動だにしない(どうやら兵士として、狂った群集を沈静する役らしい)。
 どんなに大所帯になっても、ウチの主役は絶対に藤田くんなのである。
 そう決まっているのである(なんでだよ)。
 私たち夫婦も、別の軍用車に乗っていて、いざというときのために(どんなときだよ)待機しているのだが、藤田くんが沈黙しているのでイライラしてきた。
 群衆が踊り狂っていると言っても、「ええじゃないか」みたいなものでも社交ダンスでもない。
 その場を一歩も動かず、両手を上げて全身を激しく波打たせて「わあああああ」と叫んでいるだけである(ホントに狂っている)。
 我々はそれを「全身激しくワカメ踊り」と呼んでいた(ネーミングセンスがない)。
 こんな踊りをずっと続けていては死んでしまう。鴉丸嬢などは、既に声が「わああ……げほ、げほ……わああ……わは、げほげほ」と咳込んでいる。
 このままではいけない。
 なんとか藤田くんを動かさなければ。
 なのによく見ると、藤田くんは俯いてクックックと笑っているだけなのだ(どうやら自分だけの演技プランに基づいて演技しているつもりらしい)。
 私は隣に座っているしげを見上げて「どうすんだよ」と目配せしたが(この軍用車には座席になぜか段差があるのだ)しげも更に隣を見上げる(この軍用車には座席が三つあるのだ。……ってどんな車種だよ)。
 そこには見知らぬ男が。
 「おい、こら、オレ以外の男に相談するんじゃない」と内心むかっ腹を立てていたら。
 目が覚めた。
 おい、オチはどうした?(いや、夢にオチはないぞ)

 まあ、たいして面白い夢でもないが、私の夢の中にしげが登場することなんて滅多にないことなのだ。
 いつもしげは、「アンタは私のことを思ってくれてない」と文句を垂れているので、夢に出て来たことを教えてやったら喜ぶかと思いきや、「全然ラブラブな夢じゃな〜い」とかえってむくれる。
 いや、私がジェラシったということ自体、珍しいことなんだから、充分、「ラブラブ」だと思うんだけどなあ。
 それこそ「夢物語」を語ってるだけじゃないか。贅沢言ってんじゃねーや。

 しげは今日は鴉丸嬢と待ち合わせ、と言うことで外出して行った。
 別に早朝と言うわけではなく、午前10時の話だから、その前に洗濯をしたり洗い物をしようと思えばできるのである。
 ところがしげは何もしようとしない。
 どんなに言い訳をしても、しげが究極の怠け者であることは否定できない事実なのである。結局、すべて私が尻拭いをしなければいけなくなるのだ。
 あんなでかいケツの尻拭い、したくねえぞ。
 何しろ私の1.5倍はあるのだ(誇張なし)。

 というわけで午前中はゴミ溜めと化した(比喩ではない)台所を掃除。
 またもや汚物が排水溝に詰まって流れなくなっているのである。
 ここまで汚くなっても、しげが放置したままなので、休日に私がやるしかない。この世界で一番家事をしない女がなぜ生まれたか、心理分析が出来たらノーベル賞が取れるんじゃないか。ある程度片付けても、皿置き場が満杯になってしまったので、これ以上は洗えない。
 仕方なく残りは翌日に回すことにする。
 部屋もまた床が見えなくなりつつあるから片付けないとなあ。


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07月21日(土)
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