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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■何年ぶりかの酒の味/『水木しげる貸本漫画傑作選 悪魔くん』上下巻
 最近、早寝をする癖がついてしまっているので、目覚めるのも必然的に早くなってしまった。
 8時、9時にはもう寝てしまっているので、起きるのが3時、4時。
 ちょうどその時間帯にしげが仕事から帰ってくるので、必然的にパソコンの奪い合いになる。
 なんだかなあ、私の方がウチにいる時間が短いんだから、私に譲ってくれてもいいじゃんか、お前は昼間使えるんだし、と主張するのだが、しげは「私の寝る時間がなくなるじゃん!」と怒るのである。
 ……ちょっと待てや、しげが帰宅してすぐに寝たとして、昼間も寝続けて、で、仕事に行く時間になっちゃうとしたら、やっぱり一日の半分以上寝てる計算にならんか?
 一日、12時間以上寝てるやつが、起きてるときずっとパソコンにかじりついてたら、そりゃ、家事する時間がないのも当たり前だ。
 だから、「寝る時間がない」なんてウソをつくなよ。単に人より寝過ぎてるだけじゃないか。家事をちゃんと手伝った上で、自分の主張をしろと言ってるのに、なんでそうワガママばかり言えるのだ。
 でも、最近私も疲れ気味なので、しげを怒鳴りつける元気がない。と言うわけで、結局パソコンはしげが使い続けることになるのであった。
 日記の更新が遅れるのは全てしげが悪いのだ。
 罪滅ぼしに、私の入院中、日記のUPを続けてもらわなきゃ割が合わんよなあ。


 空はどんより雨模様。
 おいコラ、昨日で梅雨明けじゃなかったのか。
 天気予報じゃまだ晴れ時々雨なんて言ってやがるぞ。

 ふと、気がついた。

 今日は、しげに成人病センターまで、職場に提出する私の診断書を取りに行ってもらうように頼んでいる日である。
 しかし、外は雨(が降るかもしれない)。
 雨が降ってる時には結構大切な用事があっても外に出ようとしないのがしげだ。

 いや、それ以前に、しげは「診断書を取りに行かねばならない」こと自体忘れてはいないか。
 記憶力に関しては鳥にも劣るしげのことである。その可能性は大だ。
 職場から電話をかけて確かめてみるという手はある。
 しかし、仮にしげが電話に出なかったとして、それが外出しているためであるのか、それともグータラ寝てるだけなのか、どちらか判別がつかないではないか。

 私は今までのしげの過去の言動を心の中で反芻した。
 しげを信頼すべきか否か。

 そして、私はしげを信じた。

 絶対、忘れてるに違いないと。

 会議や他の仕事もいろいろ残ってたんだけど、同僚に押しつけ、いやいや任せて、職場を早退した。
 で、帰宅してみると。

 「……なんで、早く帰ってきたん?」
 きょとんとしたしげの間抜けヅラがそこに。

 私は思う。
 私くらい、自分の妻の性格、言動を見ぬいている夫はいないだろう。くくくくく((((T-T*))))。

 心の中でしげにムチを打ちつつ、西新の成人病センターまで診断書をもらいに行く。しげは本来自分が一人で行かねばならないのに、二人で行くことになってはしゃいでいる。……少しは罪悪感を持てよ。

 用事は5分で終わり。でもウチから行き帰り1時間ずつかかるんだよなあ。
 なんかムダだ。
 帰りにまた「ひなっ子」に寄って、「串膳」を頼む。
 鶏尽くしの御膳で、唐揚げ、串焼き、吸い物となかなか趣向を凝らしているが、中でも「鶏わさ」というのが特に美味。鶏のササミのタタキをわさび醤油で食べるものだが、固からず柔らかからず、噛んだ時のクニュッとした触感が絶妙。
 メニューに「カルーアミルク」とあったので、なんだこれは、なにかミルクに果汁でも混ぜたものかなと頼んでみる。
 お、意外と美味しいじゃん。

 ……と、一気に飲んじゃったのが失敗。

 これ、カクテルだったのね。
 私は糖尿で酒は一切飲まないが、もともと酒にはく極度に弱い体質で、三三九度のおちょこの日本酒で酔っ払ったというヤツなのである。
 いやもう、からだ中が熱い。
 頭が腫れあがるようだ。
 結局、酒が抜けるまで1時間かかっちまった。

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07月17日(火)
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