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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■フェイト教授、さようなら/『スカルマン』7巻(石ノ森章太郎+島本和彦)ほか
 朝のテレビ番組で、「博多のとんこつラーメンに異変!」と何やらただならぬ特集が。
 ……見てみると異変というほどでもない。博多の料理の代名詞のようになっている「とんこつラーメン」があまり食べられなくなっている、というだけのこと
だった。
 特に女性に。
 「臭い」「しつこい」「太る」と評判は散々だ。
 それに対して男は「博多のラーメンはやっぱトンコツやろ」と堂々と言い放つヤツが圧倒的に多い。
 いつ、誰がそんなこと決めた。
 とんこつラーメン屋の主人も得々として言うのだ。
 「やっぱ伝統の味ば守りたかけん」
 伝統?
 たかだか50年やそこらで「伝統」などと口にするな。片腹痛い。
 何度かこの日記でも書いてるが、先祖代々の生粋の博多っ子はあんな臭いものは食わんのだ。あんなものを「博多の味」なんて言うな。
 ともかく博多に対しての世間の大いなる誤解は、まず第一に「とんこつラーメン」の発祥が博多だということと(本当は久留米)、武田鉄矢が博多出身だと思われてることだな(本当は雑餉隈←他地方の人、読んでご覧)。
 私の子供のころには普通のラーメン屋もまだまだあったのに、気がついたらとんこつ一色になってたんだもんなあ。
 博多ナショナリストである私としては、このままどんどん博多からあの唾棄すべき残飯ラーメンが消えていってくれると嬉しいのである。脳までとんこつスープのせいでとろけた男どもはほっといて、女性のみなさん、どんどん味噌や醤油や塩ラーメンを食べましょう。
 

 昨日のトーベ・ヤンソンの死去に続き、今日はジャック・レモンの訃報を知る。
 最後に『おかしな二人2』でウォルター・マッソーと共演できたのがせめてもの餞なのかなあ。演技的には「痛々しい」としか言いようがなかったんだけど。
 私の個人的なレモンのベストアクトは『お熱いのがお好き』でも『酒とバラの日々』でもなく、『グレート・レース』のプロフェッサー・フェイト。
 あのトニー・カーティスをライバル視し、部下のピーター・フォークをこき使い失敗するたびにヤツアタリするキャラ、どれだけ模倣されたことか。
 『チキチキマシン猛レース』のブラック魔王も『ハッスルパンチ』のガリガリ博士も『名探偵ホームズ』のモリアーティ教授も、そのエピゴーネンの域を一歩も出てはいない。定番、なんて言っちゃいけない。完成された演技ってのはああいうのを言うのだよ。
 どこか地上波でも衛星でもいいから追悼特集やらないかな。昔は誰かが亡くなったらたいていやってたような気がするのに、最近はサッパリだものなあ。
 吹替版でもいいよ。
 というか、カーティスを広川太一郎がアテて、レモンを愛川欽也がアテた(マリリン・モンローはもちろん向井真理子!)『お熱いのがお好き』なら全然文句はない。


 午後から通院のため仕事は早引け。
 仕事をぱたぱたぱたと片付ける。
 帰りしな、同僚の女性に、鞄につけていた私としげとのペアのバースディ・テディベアを見られる。
 「なんでそういうのを付けてるんですか?」
 と本気で疑問に思われたようなので、「妻が付けたんです」と弁明。
 「浮世のしがらみで」と付け加えたら受けてたようだった。
 まあ、似合わないからと言って、外すわけにはいかないものなあ。
 途端にしげから、
 「あなたは私のことを愛してないんだわぁ〜わぁ〜わぁ〜わぁ〜わぁ〜」
 と桜田淳子攻撃をされることは目に見えているのである。 

 病院で入院のための紹介状を貰う。
 診察はウチの近所ですませるのだが、入院は西新の成人病センターの予定で、ウチからはバスと地下鉄を乗り換えて、おおよそ1時間はかかる。
 入院ともなると当然この日記の更新も出来ないわけで、病院でその日あったことをメモ書きでもしておいて、あとでしげにパソコンに打ってもらおうかと考えているのだが、そうしげに相談した途端、
 「やだ」
 と言われる。
 「長く書くのはイヤだろうから、10行程度しか書かないよ。それならいいだろ?」
 と聞いたら、
 「違うよ。ウチから遠いから見舞いに来ないよ」
 だと。

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06月29日(金)
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