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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■幻想の帝国(改)/『作画汗まみれ』(大塚康生)ほか
仕事を1時間早退。しげと一緒に外出。
病院で、昨日の検査結果を聞く。
昨日は院長先生に診察してもらったが、今日は父が世話になっている担当の人。
この人が妙に明るくて、口調がどことなくトーンの高い長嶋茂雄である。
「んー、ここんところの値が高いですねー、運動されてますかー? お酒飲まれてませんかー? でも大丈夫ですよー、入院される時には一月前に言っていただければ確実に病室が取れますからねー」
なんだか入院するのがファーストフードの「今なら○○が付いてくる!」のキャンペーンみたいに聞こえてくるな。
血糖値自体は下がってきてるんだが、肝機能は悪化している。ちょっとした運動だけじゃやっぱりなかなか体調はよくならないのだなあ。教育入院はやっぱり必要かも。
「やっぱり一月くらいかかるんですか?」
「とんでもない、二週間で充分ですよ」
そのくらいなら仕事を休んでもなんとかなるか。時期を選んで近いうちに入院しよう。
しげはここの病院に来るのは初めてである。今までかかっていた医者は総合病院だったので、患者は多いし待ちは長いしで、しげは全く付いて来てくれなかったのだが、ここなら診療も短時間で終わるし、一緒に来ることができる。
帰りに本屋に寄って、何冊か本を買いこむ。
マンガ、がぁさん『背後霊24時!』2巻。
なんだか最近涙腺が緩くなってるなあ。
基本的にはえっちマンガなのに泣けるぞ、これは。
奈緒ちゃんがカツラ取るとことか、生えてくるとことか。
えっちってやっぱり大事なことなんだよなあ。がぁさんのマンガなら14、5歳くらいから読んでもいいように思うんだがどうだろうか。
大塚康生『作画汗まみれ 増補改訂版』読む。
旧版はアニメージュ文庫の一冊で、ごく薄かったのだが、単にこの10年ほどの事績を付け加えただけでなく、過去の部分、特に虫プロとの係わり合いについての増補が貴重である。
以前出した時にはまだ手塚さんが生きてたから遠慮してたんだろうけど、もはや実に容赦がない。
アニメーターとしての手塚治虫が、どれだけシロウトだったかということを、技術的な面で具体的に説明してあるのだ。なんたって2コマ撮影と3コマ撮影の違いすら晩年になっても知らなかったってんだから、手塚アニメに一本も傑作がなかったのもそりゃ当たり前だわな。
と言うか、手塚治虫の作品、マンガもそうだが完成度という点で言えば傑作はほとんどないに等しいのである。断言するが、手塚治虫は天才では決してない。超人的な努力家であっただけだ。でも、プライドがあまりにも高すぎ、自分の欠点を認めようとしない傲慢な人間でもあった。
誰が見たって駄作である『火の鳥2772』を「海外では受けたんですよ」と威張ってたくらいだからなあ。
手塚治虫が死んだ時、宮崎駿が「手塚治虫がやってきたことは全て間違い」と言って物議をかもしたが、あれは別に手塚治虫に対する対抗意識ではなかったのだなあ。
誤解されると困るからちゃんと書いとくが私は手塚ファンだ。不完全で、いびつで、手塚さんのダークな部分が溢れてる作品は大好きである。だからこそ「ヒューマニズムの人」みたいな手塚幻想は壊れたほうがいいと思っているのだ。
手塚るみ子、アンタきちんと父親の作品読み取って発言しろよな。
他にも『ルパン三世 風魔一族の陰謀』が実質的に大塚さんの監督作品であることなど、今回明かされた新事実も多い。アニメファンなら必読の一冊であろう。
コンビニに『コミックバンチ』の第2号が出ていたので立ち読み。
巻頭カラーがこせきこうじの『山下たろ〜』に、巻中カラーがにわのまことの『TURKEY JUNKIE』というのは私の眼からは自殺行為なんだがなあ。
既に創刊号の売れ残りがコンビニの籠の中に何十冊も詰め込まれて返本されるのを待っている様子も目撃した。果たして何ヶ月持つのだろう(^_^;)。
編集長が堀江ポテト信彦だからなあ(江口寿史のマンガでお馴染み)。エディターとしてそんなに手腕があるとも思えないんだけど。
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05月24日(木)
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