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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ギャグマンガの地平に/『相原コージのなにがオモロイの?』ほか
 ……今はいつ?
 夜中なんだか明け方なんだかわからない。
 夢を見ているのか、現実なのかもわからない。
 でも、口の中になにか違和感だけがあるの。
 ああ、冷たくて気持ちいい……。
 でももうダメ。
 意識はそのまままどろみの中に消えていく……。

 ……どれくらい経ったのかしら、また口の中に何かが……。
 でも、これ、前のと全然違う。
 ああっ、何なの? この口の中いっぱいに広がる刺激は……。
 ああっそんなに何度も押しこんできちゃいやっ……。

 ……気持ち悪いからやめよう。下手に偶然この日記を読んだ人が、本気でその手の暴露日記と勘違いしたら敵わん。……どうもいきなりこんなスタイルで書き出しちゃったの、拾った『秘本』の悪影響かもしれんな。
 ……要するに、寝ている私の口の中に、女房がアイスモナカとジャンバラヤを詰めこんで来たのである。
 朝っぱらからそんな「どうぞ胃をコワしてください」みたいなもん、食わせるんじゃねーや。 

 あー、火曜日かあ。火曜日って何があったんだっけえ……。
 って何か書けるほどのことがあるわきゃないのだ。
 何しろ、帰宅して疲れ果てて、ぶっ倒れて爆睡して夜中に起きたんだから、仕事のこと書かなきゃ大して書くこたないのである。
 とりあえず窓の外は雨。
 ああ、今日もタクシーで通勤せねばならんのか。
 税金も今月落ちるってのにイタイなあ。

 病気休業中の同僚の仕事の代理、今日で終わる予定が明日まで延長。
 臨時雇いの方が(うら若き女性が二人も助っ人)、本当なら明日から来る予定だったのだが、「すみませーん、健康診断があってえ、木曜日からしか来れないんですけどお」の一言で延期になっちゃったのだ。
 いやまあ、健康診断はいいんだけどさ、こう体力の限界に挑戦するような仕事続けてりゃ、こっちのほうが健康診断はおろか、死亡診断がおりたって仕方ない状態になってきてんスけど。
 マジでシャレにならんのに、私の口から出たセリフは「あ、いいですよ。木曜日からで。来ていただけるだけでありがたいです」
 ……別に相手が若いねーちゃんだからってわけでは決してない。
 ただの痩せ我慢だ。
 ああ、中年パワー、もうひとふんばりってか? しくしく(T_T)。

 『キネマ旬報』5月上旬号、ティム・バートン監督の新作、『猿の惑星』のスチールが紹介。
 以前の作品はそのテーマの重さに比して映像自体は明るく「白い」印象が強かったが、今回のリメイク版は監督が監督だけにやけに「黒い」。
 何となく、『砂の惑星』に印象が近いが、大丈夫かなあ?
 猿の軍団(笑)のメイクを見ると、これがまたなんだか『キングコング』リメイク版みたいでまたまた心配になる……。
 まあ、見てみないことには何とも言えないんだけどさ。
 新作情報はといえば、海外では『三バカ大将』だの、こちらでは『化粧師』や『悪名』など、またまたリメイクばかりだ。『化粧師』なんか時代を大正に移すだと? なら石ノ森さんの原作使う意味ないじゃないか。
 こういうバカ企画からでも、たまにとんでもない傑作が生まれることもあるから油断はできないんだが、それにしてもなんだか期待薄なものばかりで、気が滅入るのである。
 「日本映画紹介」の欄で、なぜか今ごろ『サイナラ』『ちんちろまい』『独立少年合唱団』を紹介している。どれももう半年前の映画じゃないか。
 さては記載するの忘れてたな、『キネ旬』。映画雑誌の老舗を謳ってるワリに、こういう情報漏れが多いのである。ほかにめぼしいのがないから買ってるだけなんで、もっときちんとした情報雑誌があればとっくにそっちに移ってるんだがなあ。文化映画や単館系まで、一応フォローしてるのはここだけだから仕方なく買ってる客もいるってこと、知っててほしいんだけどな。

 夕方には雨が上がるが、帰りもやっぱりタクシーにせざるを得ない。
 バスを乗り継いでちゃ、帰宅が9時過ぎになっちまうし。疲れて帰って来るが、やっぱりメシの用意はできてない。
 女房が「ピザ、たのもうか?」ともちかけてくるが、そんなしつこいものばかり食べたくはないのだ。

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04月24日(火)
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