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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■アカデミーよりラズベリー/『幽霊暗殺者』(赤川次郎)/ほか
朝から通院。
実は今の病院、今日で最後にして、次からは父の勧める別の病院に変わるつもりなのだが、主治医にそのことは言わない。今日だってもう行かなくったっていいのだが、診断書を貰わねばならぬのでそうもいかないのである。
待ち時間に『週刊文春』をまとめて読むのが習慣だったのだが、それも出来なくなるなあ。新しいとこ、確か『文春』は置いてなかったし。
小林信彦の連載『人生は五十一から』と、ナンシー関の『テレビ消灯時間』だけは必ず読んでいたのに。
マリリン・モンローに関して、小林さん、「モンロー伝説が始まったのは死後だ」と語っているが、何を今更。そんなことは別に小林さんが改めて語らんでもちょっと映画史を齧ったことのある人間なら誰でも知っている。全くの映画初心者である若者に向かって語っているのだとしたら、マリリン・モンローの名前すら知るまい。誰に向かって書いてるんだか分らん文章になっているのだ。
若くして死んだ俳優が伝説化するのは当たり前の話だし、「現役時は大した評価はされてなかった」のはジェームス・ディーンだって同じだろう。逆に「当時の感覚」から離れて映画を見られる現代の方が、より客観的にモンローを評価できる面もあると思うのである。
モンローをアメリカ史上最高の女優だとは思わないが、「セックスアピールだけでなく、演技力もあった」という評価に対して、小林さんほど「それはただの神話だ」と異議を唱える気にもなれない。「モンローの最高傑作は『お熱いのがお好き』だ」という意見にはちょっと賛成してもいいけど。
新聞で「ゴールデン・ラズベリー賞」の報道。
知らない人のために解説。これ、アカデミー賞の前日に、有志が集まって前年の「サイテー映画」を選んじゃうというものなのだ。こういうシャレが通じるところがアメリカのいいところ。日本じゃ本気で怒り出すヤツの方が多いだろうからなあ。で、受賞作は『バトルフィールド・アース』、主演サイテー賞も本作主演のジョン・トラヴォルタ。おお、オスカーとラズビーの両方を手にしたのだな。もっとも、ラズビー授賞式に出るとも思えんが。女優賞はマドンナ。彼女は昨年、「20世紀サイテー女優」にも選ばれたが、新世紀ももしかしたら受賞して「二世紀に渡るサイテー女優」のレッテルを貼られるかもしれない。めでたいことだ(^^)。
ちなみに「アカデミー賞」の方は下馬評通り『グラディエーター』に決まったようである。でも見てないからコメントのしようがねーや。
『柳川屋』で定番の「櫃まぶし」を2ヶ月ぶりに食べる。しばらくこれを食べることもないと思うと、なんだかもの寂しい。特上にしようかとも思ったが、検査結果が悪かったので(薬が切れてたしなあ)、松にする。
塩浦嬢は小倉でうなぎ屋のバイトをはじめるということだが、あっちにも地元メニューがあるのだろうか。
うなぎではないが、以前、北九州の若松に住んでいたころは、地元の「五平太そば」というのが好きだった。五平太舟というのが昔、炭坑から若松まで石炭を運ぶのに使われていて、その船の形に模した鉄板で、普通の日本そばを炒めるのである。そば粉が焦げた匂いが香ばしく、パリパリとフニャフニャの中間の微妙な歯応えが美味いのだ。
福岡にも箱崎に似たような料理を出す店があったが、本場はやはり若松ではなかろうか。
丁度、今日のニュースで、その五平太舟を再建して、かつての軌跡を辿る、という報道がされていたので思い出した。若松に行くことがあればもう一度食べてみたいもんだが、もう店の名前も忘れているのである。誰か案内してくれないものかなあ。
女房にはほか弁を買って帰ってやる。
ところがまた女房は「あんたはウナギ食べてきたんやろ」と僻む。別に抜け駆けして食ってるわけではなくて、いつも誘っているのに、出かけるのが面倒臭いと言って付き合わないのである。
なのに土産を買ってきたのに文句をつけるとはわがままにもホドがあると、本気で怒鳴る。怒られると解っていて毎回僻むのはバカな証拠だ。バカの罰で、しばらくは土産を買ってやるのもやめにしとこう。
赤川次郎『幽霊暗殺者』読む。
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03月26日(月)
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