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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「html」って、はいぱあ・てくのろじい・まきしまむ・ろぽ……じゃないよな/映画『狗神』ほか
連休初日の朝ともなると、布団から頭を出すのも億劫なものである。
ウダウダとしつつ、波津彬子『雨柳堂夢咄』3巻を読む。前巻から登場した贋作師・篁青二郎、準レギュラー化した途端、実質上の主役となっている。役柄は思ったとおり、コンドルのジョー。というか、ニヒルな山岡士郎ってとこか。で、やっぱり女たらし(^_^;)。こういう過去にトラウマがあって、やや自暴自棄なところもあるキャラって、少女漫画の定番みたいなものだけど、それだけに新味を出すのは却って難しい。もう一つプラスアルファがほしいところだな。
シネ・リーブルで『顔』のリバイバル上映を1000円で興行しているので女房を誘うが、あまり興味がない模様。以前はちょっと見たいようなことを口にしていたのに、賞を取ったので逆に興味が失せたのだろうか。確かに、カンヌやベネチアでグランプリを取るような作品でも、一つ宣伝の仕方を間違えば、全くヒットしないのが日本の興行の恐ろしさである。大阪では大ヒットと伝えられる『顔』だが、福岡じゃ単館上映だったしなあ。
仕方なく『顔』は諦めて、前売券を買っておいた『狗神』を夕方から見にいくことにする。
朝っぱらから女房に電話。何事かと思ったら、「リンガーハット」から、バイトの面接に合格したとの連絡である。いつの間にかそんなことしとったのか。
「ウチから5分のとこだから、遅刻してもすぐ行けるし」
「夜9時からの勤務でどうやって遅刻するんだよ」
「でもホントはコンビニに行きたかったんだ。食べ物屋って嫌いだし」
「だったら面接受けなきゃいいじゃないかよ」
「だって夜の方が時給がいいんだもん!」
……金の亡者が。
でも却ってその時間帯のほうが夫婦のすれ違いもなくていいかもしれんな。
『トッポ・ジージョ』『サイボーグクロちゃん』の再放送をのんびり見たあと、いよいよ女房からホームページの作り方を教わる。
個人ホームページを立ち上げたい、と考えていたのは、P.P.Produceのホームページを開設して以来のことだったが、どうせ作るなら『都筑道夫ひとり雑誌』くらいの規模のものを作らねば意味はない、と思いつつ、そんなこと言ってたら、いつまで経ったって完成するわけないじゃないか、と、半ば諦めていたのだ。
しかしよんどころない事情でもとのホームページから日記をこうやって独立させた以上、これだけを読んでいただくというのも何だか申し訳ない。コンテンツはおいおい増やすとして、できるだけ早いうちにホームページを立ち上げねば、という気になってきたのだ。
女房の使っていた『HTML入門』をパラパラとめくる。
既にこの「えいち・てぃー・えむ・える」という言葉が、私に挑戦状を叩きつけているようなものだ。「えいち」なんて「はいぱあ」の頭文字だぞ。私の頭では「はいぱあ」などという単語が使われるのはSFの世界以外には有り得ない。何が「HEAD」だ「BODY」だ。お前は『嵐を呼ぶ男』か。……もちろん、こんなアホなツッコミを入れたところで、私の理解が深まるわけでもなんでもないのである。
「イラストは載っけられんの?」
「できるけど重くなるよ」
「それは開きにくくなるってこと? 何で?」
「色が多いと遅くなるんだよ」
「単色ならいいわけ? 例えば白黒とか」
「白黒は二色」
「グラデーションは? 薄墨は黒って認識しないの?」
「黒と白の間には灰色があるでしょ。全部違う色なの」
「じゃあ赤とか青とか使えないんだ」
「使えるよ。赤・青・黒なんか簡単。色の種類が決まってるのは早いの」
パソコン名人(そんな称号あるのか)が聞いたら何てアホな会話、と思うんだろうなあ。果たして本当に開設できるのであろうか。
それにしても、いつもはうるさがりの女房が、今回に限って私の繰り出すアホな質問に対して、全く嫌がりもせず受け答えしている。むしろ喜んでいるくらいだ。日頃、私が無愛想で、女房に向かって積極的に語りかけたりしないために、私のほうから「ねえねえ」と声をかけてくるのが嬉しくてたまらないらしい。他愛無いもんだなあ。
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02月10日(土)
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