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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■お姫様を探せ!/アニメ『タッチ・CROSS ROAD 風のゆくえ』ほか
ここ二、三日、パソコンに某所から何10通ものメールが届くという変な事態が発生していた。どうやらイタズラモノがウチのメールアドレスを某所に勝手に送りつけていたらしいのだが、そういう被害が何千件もあったらしいのである。メールチェックした途端に「22件です」と表示が出て、「なんじゃこりゃあ!」と思わず叫んでしまったが、女房も何をトチ狂ったか「私じゃないもん!」と言い出す始末。当たり前だ。自分ちのパソコンにメール送りつけて喜ぶバカがどこにいる。……ホントにいたら寂しいぞ。
昨日でどうやら事態は片付いたらしいのだが、ネットやってるとこういう被害に遭うこともあるのか。まあイタ電みたいなものかと今んとこのんびり構えちゃいる。徒らにネットそのものを犯罪の温床みたいに言うやからも多い今、慌てふためいてそういうアホな連中を喜ばせるようなまねをする必要もあるまい。
朝6時、早めに起きると、女房がパソコンの前で恍惚としている。歓喜と疲労が同時に入り混じって固まっちゃったような……要するにイッちゃってる顔である。
ひと月かかってようやく『花嫁はエイリアン』のデータをUPできたのが嬉しいのはわかるが、それにしても何て表情してんだ。気が抜けたときの女房の顔というのはアブナイ度75%なので、慣れない人が見たらちょっと怖いであろう。
成果のほうは見ての通りである。しかもアレでまだ満足していない。鬼だな(^_^;)。
しかしこれをすべてのダン作品についてやるつもりか。いったい何年かけるつもりだ。下手をするとライフ・ワーク……そのつもりなんだろうな(^o^)。
ある本を読んでいると、ヤマトタケルについて気になる記述があったので、『風土記』『日本書紀』をあたる。
『古事記』では「倭建命」、『日本書紀』では「日本武尊」と表記される、三船敏郎と高嶋政宏が演じたことで有名な(^o^)人物だが、歴史的にはほぼ伝説上の存在、ということになっている。日本で最初に女装した男だったりもする(^_^;)。
いや、気になって調べたのは別に女装の歴史ではない。ヤマトタケルの妃、オトタチバナヒメ(弟橘比売)についてである。荒海にその身を投じ、海神の怒りを鎮めたとされる日本神話上最も悲劇的なヒロインであるが、実はそれ以外の事蹟については殆ど知られていない。
ところが『常陸国風土記』にあるというんだねえ、この夫婦の仲睦まじい御幸の描写が。その本の作者は、海に沈んだはずのオトタチバナがなぜかその後もタケルと行動を共にしている、と書いていたのだが、ちょっとビックリして調べてみたところ、ホントにあった。でも名前がちょっと違う。「大橘比売」。
さて、これを弟橘と同一人物としてみていいものかどうか。伝説上の人物の整合性を考えるのはあまり意味がないようにも思うが、あえてどちらの記述も事実とすれば、これは素直に別人と見たほうが自然ではないのか。「オトタチバナ」を失ったタケルが、名前のよく似た「オオタチバナ」に惚れた、と考えることだって出来るわけだし。『古事記』や『日本書紀』に「オオタチバナ」の名が見えないから同一人物だろう、と考えるのは実は根拠がない。女一人の名前が記録から消えることくらい、当時はザラだからだ。
この手の我田引水は梅原猛あたりが最も得意とするところで、例えばタケルの双子の兄、オオウスノミコト(大碓命)の妻だったエヒメ(兄比売)・オトヒメ(弟比売)のうち、オトヒメが即ちオトタチバナヒメであったとし、更に海に身を投じた後は竜宮のオトヒメ(乙姫)になったという……。
これはアレですな、為朝が琉球に渡ってキングシーサーになったとか、義経が大陸に渡ってジョン・ローンになったとか(ちょっと違うか?)いう意識が働いてそうですな。残念ながら、『日本書紀」をあたれば、オオウスの二人の妻の名がエトオコ(兄遠子)・オトトオコ(弟遠子)で、オトタチバナとは別人であることがハッキリ分るのである。自分に都合のいいデータだけ集めればどんな結論だって出せるよなあ。
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02月09日(金)
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