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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ザッツ・エンタテインメント!/2000年度キネマ旬報ベスト・テン
 目覚ましを7時にしかけて置いたのに、いきなり6時ごろ女房に起こされる。ずっと一人で夜通し起きていたので、さびしくなったものらしい。
 「起きてる〜?」日頃は無愛想なのに、こういうときに限って女房は猫なで声になる。起きてるもなにも、今お前が起こしたんじゃ。テメエの都合で人の睡眠時間削るな。せっかく早寝してもこれでは何の意味もない。
 風邪はどうした、もう治ったのか……って、夜通しパソコンやってたんならもう健康じゃねーのか。女房、しきりと「腹が痛い腹が痛い」と繰り返すが、かと言って、私にどうにかできるわけじゃなし、甘えてこられても「寝てろマヌケ」としか言えん。

 で、やっぱり寝るのである。いかに女房が否定しようと、一日の半分、女房が寝て過ごしていることは紛れもない事実である。

 『キネマ旬報』2月下旬号、恒例のベストテン発表。
 もともとベストテン的なものは流行やムードに左右されるもので、大した価値があるとも思っちゃいないが、それにしてもベストテン上位に見てない映画が並んでいると、ああ、これも見逃してたかと何となく悔しい気分になってしまう。

 日本映画ベストテン
 1『顔』
 2『ナビィの恋』
 3『御法度』※
 4『十五才 学校W』
 5『バトル・ロワイアル』※
 6『三文役者』
 7『スリ』
 8『独立少年合唱団』※
 9『雨あがる』※
 10『はつ恋』

 外国映画ベストテン
 1『スペースカウボーイ』
 2『オール・アバウト・マイ・マザー』
 3『あの子を探して』
 4『初恋のきた道』
 5『ストレイト・ストーリー』
 6『アメリカン・ビューティー』
 7『マルコヴィッチの穴』※
 8『グラディエーター』
 9『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
 10『ペパーミント・キャンディー』
 
 『三文役者』のように、やっと今月になって福岡公開という作品もあるにはあるが、※印の映画しか見てないというのはいくらなんでも少なすぎる。これで映画ファンだなんてとても口幅ったくて言えやしない。
 しかし女房が興味を持った映画を優先的に見に行っているので、ベストテン作品が少なくなるのも仕方ないのである。何しろ女房ときたら、映画に関しては思い切りマニアックな趣味をしている。数えてみたら、去年は洋邦合わせて50本は映画を見ているのに(邦画28本、洋画27本)、それでなぜこうまでベストテンを外すか(^_^;)。
 ついでだから、私も勝手に2000年ベストテンを、見た範囲の中から選んでしまおう。

 日本映画
 1『博多ムービー ちんちろまい』
 2『ジュブナイル』
 3『人狼 JIN-ROH』
 4『雨あがる』
 5『御法度』
 6『バトル・ロワイアル』
 7『BLOOD THE LAST VAMPIRE』
 8『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』
 9『ブギーポップは笑わない』
 10『さくや 妖怪伝』
 次点『クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶジャングル』

 完成度は二の次というのは、1位を見ていただければ分るであろう(^o^)。実際、こんな局所的なウケをねらった(しかも博多人にはウケても福岡人にはウケないであろう)映画が、全国のベストテンに入るわけがないのだが、こんな「作ったもん勝ち」の映画が存在し得たこと自体、前代未聞の大事件なのである。
 大阪や名古屋や札幌が映画を作った場合、それはその地域を拠点としてはいても、他の地方、ひいては世界に通じる映画を作ることができるであろう。しかしハカタにはできない。ハカタにグローバルな映画を作ることは金輪際できない。なぜならハカタは既に世界の中心だからである。……こんなバカな意識で作った映画なんて、恐らくはヒトラーの(とあえて言うが)『民族の祭典』以来だ(^_^;)。
 これに対抗できる映画を作れる国といえば、今や世界ではたった一つ、おとなりの……。ああ、むにゃむにゃ(-_-)zzz。

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02月08日(木)
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