ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491777hit]
■雪の白樺並木、夕日が映える/『風の歌うたい』(吉田秋生)
積雪30p、山道は全て凍結、JR、バスともに不通、さあどうしよう、職場に行く手段がないぞ♪っと。
と言っても今日はサボるにサボれぬ仕事があるし(いや、仕事はいつでもサボっちゃダメだってば)、とりあえずタクシーには乗ったものの、道路は大渋滞、どうにも身動きできやせぬ。
仕方なく、タクシーを降り、歩いて行く。どうせ上司も、雪だし遅刻はしゃあないな、と腹を括っていることであろう。そう開き直って山道を行くと、状況が客観的に見えて実に面白い。
大体、昨日の今日だと言うのに自動車乗りは馬鹿ばかりである。タイヤにチェーンも巻かず、ツンツルテンのタイヤで山道を登ろうとし、溝に落ちるわ他の車に追突するわ、坂道を何台もの車が前進しながらずり落ちて行く様子などただのギャグである。中にはチェーンをつけたはいいものの、不慣れなため却ってタイヤに絡まって身動きできなくなってるやつもいる。
タクシーの運ちゃんは「雪が降ることって少ないからチェーンなんかみんな持ってないですよ」と言い訳していたが、だから馬鹿なのである。昨年の17年ぶりという大雪を忘れたのかね。結局、喉元過ぎればなんとやらで、ダサいチェーンなんぞ巻きたくないと考えてケチったツケが来ているだけなのだ。
で、みんな困ってるのに決して助け合おうとしないのな。滑って先に進めないのに、車を降りて後ろから押してやろうともしない。お互いに相手の方が阿呆だと思ってるから優しい気持ちも起こらんのだろう。もちろん、私も見捨ててさっさと通り過ぎる。世間ってホントにスバラシイ。
結局、職場には二時間遅刻。モチロンお咎めなし。散歩もできたし、そう悪い日でもなかったかな。
帰りも山道で苦労したくないので、早退。山を越えると福岡市内はもう雪が溶けかかっている。昨日作った玄関前のミニ雪だるまももう見えない。儚いなあ。
せめて三日雪が続けば、世間の自動車人も観念して自分の足に頼ろうって気になるかもしれないのに。そうすりゃ少しは空気もきれいになるだろうよ。
マンガ、吉田秋生『風の歌うたい』、コンビニで売ってる雑誌形式の例のシリーズの一冊。しまった、文庫で持ってた『きつねのよめいり』と中身同じだった。
吉田秋生は大友克洋の絵の影響を受けて線が均質化する以前の、昭和55年ごろが一番好きだった。だから『バナナフィッシュ』も『ヤシャ』も私は今イチはまれないのである。
01月16日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る