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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■いろいろあらあないろいろね/映画『火山高』/映画『黄泉がえり』/『爆笑問題とウルトラ7』(爆笑問題ほか)
と、語っているのだけれど、タイトルを紹介していない。なんで対談の最後にでも注釈を付けないかなあ。多分、編集者は「爆笑問題」のファンではあっても、映画のファンではないのだろう。出版関係者の無知ぶりって、相当ヒドイって聞くし。
私も未見なのだが(だって日本未公開だもの)、この1966年制作の「ウディ・アレン監督デビュー作」である映画は、“What's up,Tigar Lily?”。
元になった映画は、谷口千吉監督作『国際秘密警察・鍵の鍵』。この映画自体は、「トンワン王朝の転覆を企むテロ結社“闇”と、その組織に成り代わろうとする国際ギャング団と、国際秘密警察のエージェント・北見次郎(三橋)との三つ巴の争いを描くもの」だそうだが、これをウディ・アレンは、「エッグサラダのレシピをめぐる諜報戦(^o^)」に仕立て直してしまったのだ。しかも追加シーンまで勝手に撮影して。
以下に、キャスト比較表(役名に注目!)を挙げるので、これがいかにデタラメなものか、参照して頂きたい(^^)。
三橋達也(北見次郎→フィル・モスコーウィッツ)
黒部 進(蔡 何 青→ウィング・ファット)
中丸忠雄(ゲ ゲ ン→シェパード・ウォン)
浜 美枝(ミ ー チ ン→テリ・ヤキ)
若林映子(白 蘭→スキ・ヤキ)
中村 哲(ス リ タ イ→外国の首相)
堺左千夫(稲 川→ごろつき)
天本英世(沼 口→バーテンダー)
ジョン・セバスチャン(本人)
ザル・ヤノフスキー(本人)
ジョー・バトラー(本人)
スティーブ・ブーン(本人)
ウディ・アレン(ナレーター/案内役/声)
もう一つ、「訂正」の必要があるな、と思ったのは本文ではなく、解説の花田紀凱がトンチンカンなことを書いている箇所である。
爆笑問題の魅力を語るところで、「爆笑問題は品がいい。関西系のお笑いは下品だ」とか、「爆笑問題は知性がある。紳介は知性があるフリをしてるし上岡龍太郎は知性を露骨に態度に出すが、爆笑問題は知性を表に出さない」とか、「爆笑問題は東京人である。小林信彦さんが仰ってるように、東京生まれのぼくには下品な関西弁だらけのお笑いはしっくりこない」などの発言のデタラメさである。
爆笑問題に知性はないし(花田紀凱よりははるかにあるのは間違いないが、タモリやビートたけしの比ではない)、本文中にもあるが、小林信彦が見限っているのは漫才ブーム以降の関西であって、それ以前の関西は全く質が違うのである。小林さんは以前は新幹線で漫才を見に行くほどの関西ファンだったのだ。花田さんは『日本の喜劇人』で小林さんが藤山寛美をフィーチャーしていることも知らないのだろう。
私も最近の関西ギャグは全然つまらないが、東京人の傲慢を体現している花田さんの暴言には鼻白む思いがする。
それに太田光は東京人ではなくて埼玉人だよ(^_^;)。(2003.3.14)
02月14日(金)
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