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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ミハル至上主義(笑)/『買ってはいけない2』/『T・Pぼん』5巻(藤子F不二雄)/DVD『クレヨンしんちゃんスペシャル』1・2ほか
それはそれとして、ぼん、タイムパトロールの正隊員なら、事前調査はちゃんとしておこう。
「鉄の町の秘密」
ヒッタイトの製鉄技術の謎を解く一編だが、どうやら大村幸弘氏の著書の受け売りらしい。エジプト人のスパイ・ハキムを助けるために神殿に忍び込むぼんたちだけれど、結末が「実はもともと死ぬ運命にはなかった」というのは、正直な話、「なんじゃそりゃ?」である。しかたないことかもしれないが、藤本さんの晩年の作は、以前ほどにはしっかり練られていない。
「誰が箱舟を造ったか」
ノアじゃなくて、『ギルガメシュ叙事詩』に出て来たウトナピシュティムだそうである。洪水の一つや二つ、どこででもあったと思うけどな。祟りで村が水底に沈む話なら日本にもあるぞ。ウトナピシュティムを全ての洪水のルーツにしちゃうのはどうか……って、これは別に歴史検証マンガではありませんでしたね、すみません。
「十字軍の少年騎士」
藤本版『戦争論』。『太平洋の地獄』というか、十字軍の少年と、イスラムの兵士の呉越同舟、という展開も折りこんで、最後まで緊張感の溢れる展開。『ぼん』シリーズの掉尾を飾ったのがこういう佳作だったことは嬉しいが、それだけに今さらながら、藤本さんがこの世にいないことが悲しい。藤本さん自身のあとがきもこの本に収録されているが、最後の言葉が「実はまだ連載を終えてはいないのです」である。
ホントにそうだよ(T-T)。
DVD『クレヨンしんちゃんスペシャル』1・2。
『オトナ帝国』ばかりが売れてる気がするが、テレビ版も売れないと次のDVDは出ないのである。というわけで買いました。でも結構初期の頃の作品で、後にニャンチュートロ星人まで出るような暴走ぶりはない。
見所は「ブリブリざえもんの冒険」シリーズの第1話や、『アクション仮面』第1シリーズの最終回や映画版(という設定ね。実際の劇場版『VSハイグレ魔王』とは別)、『カンタムロボ』をたっぷり1話分見せてくれているところだろう。
なんと最初のぶりぶりざえもんはしんのすけ自身が演じている(キャラクターデザイン自体は既にブタなのだが)。だから当然いつものしんちゃんのままの行動をするので、あの卑怯なキャラクターにはまだなっていない。目の前の事件を看過しようとするところはしんちゃんもぶりぶりざえもんも同じなのだが。
アクション仮面とミミ子ちゃんはテレビ版も『VSハイグレ魔王』と同じく玄田哲章&小桜エツ子なのだけれど、『カンタムロボ』は山田ジョン少年を風間くん役の真柴摩利さんが演じている。後にこの役は山口勝平が演じるようになるが、もちろんこれは『ジャイアント・ロボ』からの流れであろう。
初期作品を見返して行くと、このシリーズの「濃くなって行く過程」も見えてくるのである。オタクは頑張ってテレビ版DVDも買おう(^_^;)。
12月27日(金)
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