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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■いっじわっるはっ、たっのしっいなっ/『竜が滅ぶ日』(長谷川裕一)ほか
 食事をすませて帰ろうとすると、またしげがスーパーミルクちゃんの真似をして「寿司食いに行っかあ!」と叫び出す。
 いい加減、聞いてて腹が立っていたので、「よし、じゃあ行こう」と答える。
 「食べたばかりでおなかに入らないよ」
 と言うので、「じゃ、俺一人で行く」と、しげを置き去りにする。
 しげが後ろで泣いてた気もするが気のせいだろう。

 で、ちゃんとお土産に寿司を買って帰ってやるのである。
 さて、こういう行為ははたして愛か憎悪か。


 マンガ、長谷川裕一『スーパーロボット大戦α THE STORY 竜が滅ぶ日』。
 昔、『マジンガーZ対デビルマン』という映画があった。
 『グレートマジンガー対ゲッターロボ』『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』『グレンダイザ−・ゲッターロボG・グレートマジンガー 決戦!大海獣』なんてのもあった。
 私は、それらの映画をほぼ全部見ている。中学生に上がるまで、東宝チャンピオン祭りと東映まんが祭りはほぼ欠かさず見に行っていたし(それ以降行かなくなったのはそろそろマンガは卒業、という意識からではなく、親に禁止されたからである)、見損なっていたものも全部テレビでチェックしていたからだ。
 嫌いな作品でもである。
 そう、実はこれらの他作品とのリンクシリーズに私は当時腹を立てていた。
 世界観が違うじゃないか。
 これらの世界がリンクするものならば、なぜテレビシリーズでもミケーネの侵略にゲッターが出張ってこず、百鬼帝国と戦うゲッターGを応援しにグレートが駆けつけないのかと。
 よしんばそれを認めてもタイトルに偽りありじゃないかと憤っていた。
 マジンガーとゲッターは「対」してなどいず、ライバル意識こそあれ、ちゃんと共闘していたからである。
 これらの映画は、映画だけのお祭り、というより、人気取りの姑息な手段と私の目には写ったのだ(だから私は手塚治虫のキャラクターシステムも基本的には嫌いである)。
 ましてや、『スーパーロボット大戦』である。
 一応、全く架空の歴史を作って、原作とは全く係わり合いはないとはしてある。しかし、これだけ多様なデザインのロボットと敵が同時平行して存在し、かつ単純に両陣営に分れている馬鹿馬鹿しさには付いていけなかった。
 こんなデタラメなシリーズがあるか。
 で、この本も全く期待せずに読んだのだ。ゲームでなら設定など考えずにロボット同士を戦わせられても、マンガでそれをやるのは無理だろうと。
 確かに無茶だった。
 妖魔帝国が復活し、メガノイドの反乱があり、ティターンズが台頭して、恐竜帝国が侵攻を開始している世界。
 迎え撃つ、ライディーン、ダイターン3、グルンガスト、ジャイアントロボ、そして、ゲッターロボ。整合性なんてハナから考えちゃいない。  
 でも。
 マジンガーは?
 あろうことか、恐竜帝国に寝返っていたのである!
 つまり、マジンガーZ対ゲッターロボが、ただのゲーム上の対戦ではなく、ある設定のもとに、本当に実現されていたのだ。うーむこれは。
 ちょっと、私の心の中で何かが動いた。
 でも、まだ何かが足りない。この程度で燃えられるものかと思っていた。
 しかし。

 ああっ、ガミアQが地球連邦(byガンダム)の制服を着ているうううっ!
 (何のことか分かるヤツは相当なスケベだ。って私だよ)
 これは名作です。みんな読みなさい(^^)。

 しかし巻末のゲッターロボ斬、これももしかしたらいずれ『ゲッターロボサーガ』の中に組みこまれていくのだろうか……?

07月29日(日)
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