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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■愛のバカクサ物語/『フロン』(岡田斗司夫)/DVD『ウルトラQ』1巻ほか
 でも、「紙相撲」、怪獣がガラモンとケムール人なのはいいとしても、あとがカネゴンとM1号というのは納得いかんぞ。身長が違うではないか。

 さて、新作のウルトラシリーズ『ウルトラマンコスモス』、脚本監督がこの『ゴメスを倒せ』の脚本や『2020年の挑戦(ケムール人)』、『虹の卵(パゴス)』演出の飯島敏弘監督である。「少年とウルトラマンの友情ものかあ。臭くなりそうだなあ」と心配していたのだが、『キネ旬』のインタビューでは、「少年とウルトラマンの関係が希薄なのが狙い目」と言っていた。これは意外と拾いものになるのかも?

 あともう一つ『キネ旬』で気になった記事。
 あの『恐怖奇形人間』で江戸川乱歩『パノラマ島奇談』『孤島の鬼』を合体映画化した我等が石井輝男監督が再び乱歩世界の映像化に挑む。
 題して『盲獣VS一寸法師』!

 ……ぶわはははは!
 いやもう、できる前から珍品ができると保証つきの超B級なたいとるだねえ。
 これはもう乱歩フリークならずとも、映画ファンを自認するものならば見るしかない大傑作になるであろう。
 いや、またぞろお蔵入りして幻になりそうだって意味でね。
 主演が『サウス・パーク』キリスト役のリリイ・フランキー、他のキャストは映画監督の熊切和嘉、手塚眞、中野貴雄で占める。……明智は誰が演じるんだ?


 深夜、CS時代劇チャンネルで『大菩薩峠 完結編』(1959・東映)を見る。
 机龍之助が死んだ息子の幾太郎の名を呼びながら濁流に巻き込まれるところで終わってるけど、これ、原作じゃ全20巻のうち2巻目までの映像化なんだよね。
 だから机龍之助、あそこで死んでません(^_^;)。
 何度も大河ドラマ化が企画され、そのたびにスケールのデカさゆえにボツってる、時代小説至上最長にして最大の傑作だから、映画を見てみたい、原作を読んでみたいという人もいるでしょうが、ともかく膨大な原作で、あれからが長くてしかも作者の死によって未完になってると言うことは知識として知っといたほうがいいと思う。
 でも今どきはタイトルすら知らないという人も増えたかな?
 けど、『大菩薩峠』がなかったら、後の時代小説や映画におけるダーク・ヒーローの系譜、『眠狂四郎』も『仕掛人梅安』も『壬生宗十郎』も生まれなかったに違いないのだ。
 誰が言ったか、時代小説の三大傑作は、国枝史郎『神州纐纈城』、白井喬二『富士に立つ影』、そして中里介山『大菩薩峠』。多分これに異論を唱える人はそうそういまい。
 ああ、こんなことも昔は常識だったんだけどなあ。みんなもっと時代物も読もうよ。

06月23日(土)
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