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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■楽しかったり腹立ったり/映画『マザー・テレサ』/『まなびや三人吉三』3巻(山田南平)
 美術室の心霊現象を解決する依頼を受けた怪盗三人吉三。和尚吉三こと○○○○(一巻を読んでいない人のために、特に名を秘す)はどういうわけか、この事件の解決を三代目お嬢吉三こと八百屋七々子(通称「やぁや」)一人に任せようとする。調査の過程でやぁやは、美術部員の吉田桜が、かつて自宅の家事で従兄が彼女を助けるために死んでいたことを知る……。
 依頼者の桜の真意が「心理現象の真相を暴いて」ではなくて、「幽霊に会わせて」であったと判明したあたりから、さあ、この実現できるはずもない依頼にどう結末を付けるつもりかなと思っていたら、最後でちょっと「インチキ」をしたので、いささか苦笑。
 本格ミステリジャないんだから、これくらいは文句を付けることではないのだけれど、大仰に「幽霊騒動がトリックなら、吉田の依頼は果たせない」なんてセリフが出てくるものだから、これにどう合理的な結末をつけるのだろうかとちょっと期待をしすぎてしまったのである。今回はライバルの弁天小僧&南郷力丸もいまいち暗躍し損なっているし、ちょっとばかし物足りなかった。
 それにしても三代目お嬢吉三に変身した時のやぁやは、ちんちくりんな本体(笑)と違って、エロ可愛くて(ちょっと流行語を使ってみました)ええわ。まなびやから外に出て、もっと広い舞台でその「怪盗」ぶりを見てみたいものだけれど、そうなると中身がタイトルから外れちゃうし、難しいかもね。

01月21日(土)
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