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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ヒビキヒビキヒビキ/『劇場版 仮面ライダーヒビキ(響鬼)と7人の戦鬼』
いちいち全員は紹介してられないが、私がツボにハマッたのは、なぜか鬼のくせに戦国大名になってしまっているイブキ。オロチ退治に誘われた途端に「殿様飽きた」とまた普通の鬼に戻ってしまういい加減さとか、鬼ってこの時代サベツされてるはずなのにどうして殿様になれたんだよとか、そういう不自然さにも増して、異様に長いチョンマゲに脱帽である。しりあがり寿かい。腰元相手に「鬼さんこちら」をしてくれるのもいいんだよなあ。これぞ時代劇の醍醐味(って、有名なのは殿様よりも大石内蔵助の方だが)。
これ以上、中身を書くとネタバレ過ぎるから控えるけれども、このあとも「なんでそうなるの?」「そりゃないだろ」ないい加減でご都合主義で中途半端でトホホな展開が怒涛のごとく観客を翻弄するのである。それを「つまらない」と言うなら、テレビの『響鬼』本編だって「下らない」と言わなければ平仄が合うまい。テレビと違って一切の感動要素がない分、テンポは実にいい。井上脚本が基本的に薄っぺらなドラマしか書けないことは認めるが、そもそも『響鬼』に感動が必要なのか?
要するにこの話、「七人の鬼がよってたかって安倍麻美をボコる話」だと思って楽しめばいいのだ。安倍麻美嫌いは溜飲を下げなさい。
それでも納得できない『ヒビキ』信者には、当初、時代劇化に反対したというヒビキ役の細川茂樹さんがパンフで述べているこの言葉をお贈りしよう。「時代劇というより、時代を巻き戻したファンタジーというものだったので納得できたんです」。要するに「何でもあり」なのよ、『ヒビキ』の世界は。ディテールに文句付けるやつは野暮。
まあ、不満と言えば私のゴヒイキである神戸みゆきさんと秋山奈々ちゃんの出番が少ないことであるが、『ハガレン』ファンみたいに「何でマスタング大佐の出番が少ないの!」とヒス起こすような、みっともないマネはしません。出番が少なくても二人は超絶的に可愛いからいいのだ。特に奈々ちゃんのテレビシリーズ以上の健気さ、可憐さは必見。ああ、白無垢が白無垢が(笑)。
09月04日(日)
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