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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■切れる信者/『コメットさん』第一話「星から来たお手伝い」
台風14号が接近していて、昼あたりからずっと雨。
今年は台風が殆ど九州を避けてるなあと思っていたのだが、来るときゃ来るでまた特大のが来やがった。中心はまだ奄美大島のあたりだっていうのに、暴風圏がバカでかくて、何と東京に集中豪雨まで降らせているのである。
油断して、傘を持って行かなかったので、帰りはかなり降られた。しげに「タオル用意してよ」と頼んで迎えに来てもらう。
「レッドキャベツ」で水を汲んで、「マクドナルド」で秋限定発売の「月見バーガー」を食べる。何度か日記にも書いたが、日本中でしげほど月見バーガーを愛している女はいないのではないかと思う。ともかく発売されるたびにテレビCMを見て、「月見バーガー食べに行くよ!」とうるさいのだが、いったん食べたあとでCMが流れると、今度は「もう食べたよ!」と突っ込むのである。なぜそこまで執着するのかよく理解できないのであるが、これも「女のウラの顔」というやつであろうか。思いっきり表に出てる気がするが。
そのあと帰宅したあとも食欲魔人なしげは「オムライス作って作って作って」とうるさい。ケチャップが切れていたので、ソフトスパゲティに付いてた粉末トマトルーの余りを使って、まあ、チキンライスと言うか、「鶏肉混ぜご飯」を作る。卵の薄皮でライスをくるむなんて高等技術は私にはないので、厚皮の卵をご飯の上に乗せるだけだ。それでもしげは気に入ったようで、二人前くらい盛ってやったチキンライスを一粒残さず平らげる。今更ながらに思うことは、しげの人生の八割は、食うことへの情熱に支えられているのである。脳の隙間にまで焼肉とかが詰まってるんじゃねえか。
テレビ&劇場版『響鬼』のショックは各方面に多大な影響を及ぼしているようで、あっちこっちのサイトで、ヒステリックな書き込みが続出している。
いくつか、その痛さぶりを引用して笑い飛ばしてやろうかとも思うのだが、万が一そいつらにここが見つかるとまた面倒な事態になってしまいかねない。たとえ「引用」が公的に認められている権利であっても、そういうキレてる連中は、まず間違いなく自分がからかわれていると分かると、「よくも人のことを馬鹿にしてくれたわね、きいいいい」と髪振り乱して粘着してくるのである。
だから、ごくかいつまんでそいつらがいかに馬鹿かということだけ指摘しておこうと思うが、馬鹿が何に文句を付けているかというと、一に時代考証、二にご都合主義なんである。
時代考証については、そもそも『響鬼』にマジメな時代考証を求めること事態、ナンセンスであるということを昨日の日記にも書いた。あるサイトでは、「タケシが組織されたのが戦国時代なら、どうやって古代の土蜘蛛の資料があるんだ」なんてツッコミを入れていたが、単に古文書を集めただけだろうに。「井上敏樹憎し」菌が脳内に蔓延していて神経がイカレているから、もう何でもデタラメにしか見えなくなっているのである。
物語のご都合主義を非難するのも、時と場合によっては的外れであるということを考えなければならない。ご都合主義がなければ成立しないドラマにご都合主義だと文句を付けるのはロミオに向かって「どうしてあなたはロミオなの?」と問いかけるようなものじゃないか。確かに劇場版の脚本は陳腐で安っぽいが、もともと信者がこれまで『響鬼』を過剰に持ち上げすぎたことが、反作用的に「よくもないが貶すほどのこともない」脚本を「最低」なもののように錯覚させているのである。テレビシリーズだって「ご都合主義」の塊で、基本的にはB級作品だ。B級作品はB級作品として楽しむのが妥当なのに、それをA級であるかのように思いこむから目が曇る。
「危険が迫ったときに限ってヒーローが助けに来る」というヒーローものの定番だって、腹を立てる人は「都合がよすぎる」と言って怒るものだ。まるで物語の体をなしていない映画『デビルマン』に比べれば『響鬼』劇場版は立派なものである。……(まだ『デビルマン』ショックは尾を引いているのである)。
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09月05日(月)
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