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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■星に花火/『新吼えろペン』2巻(島本和彦)
マンガ、島本和彦『新吼えろペン』2巻(島本和彦)。
炎プロアシスタント募集編。読者投票で一番人気のキャラをレギュラー入りさせようという、いわゆる新キャラ導入ということだけれども、あまり魅力的なキャラがいないのがネック(笑)。連載本誌は読んでないので結果がどうなったかは知らないのだが、女の子キャラに決まるんじゃないかね。男増えてもマンガの画面、華やかにならないし。
それよりも今巻で面白いのはやっぱり「富士鷹ジュビロ」との対決編なのである。「架空のキャラの取り合い」って、現実には滅多にないだろうと思う人もいるかもしれないが、つい好きなキャラを自分のマンガの隅に描き込んでしまうという例は、80年代にはやたらあった。いやね、いくら好きでもここまでやるのは行きすぎだろうってのもあったのよ。あ○ひろ○の『とっ○も少○探検○』とか、脇キャラが殆どアニメキャラというヒドイ例すらあったのだ。
そういうシュミが高じていくと、脇キャラばかりでなく、主役か準主役のキャラですら、「このキャラ、あのマンガのパクリやん!」と非難されても仕方がないくらいに「似ている」キャラになってしまうこともよくある。マンガ家さん同志が師匠とアシスタントの関係であるとか、友達同士であるとか、そういう事情があるならそれもたまにはありかなと思うけれど、そうでない場合はやっぱり非難されちゃうわな。そのへん、うまくアレンジできれば、「『D-××××ma×』は決して『×の錬××師』のパクリではない」と言い逃れができるのよ(笑)。アレンジがヘタだと「サンデー」のかつてのアレとか現在のアレとか、困った事態になるんだよねえ。
島本さん自身、デビュー当時はモロに「石ノ森章太郎絵」と言われていたものだったが、実際に石ノ森さんから「認められる」ようになってからは絵柄がかえってオリジナリティを増すようになり、そういう文句もなくなっていった。今や独立独歩、今巻では自作について「従来の基準にあてはまらんところを目指すゆえ、しかたあるまい!」という自らのオリジナリティを宣言して恥じない域にまで達している(まあ、そういう文脈で出たセリフではないのだが)。
あと、巻末に特別収録されている尹仁完×梁慶一による『コリアより愛をこめて』は、『新暗行御史』11巻とのコラボになってるので、島本ファンはこちらも必ず買うように(笑)。
07月30日(土)
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