ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491661hit]

■久しぶりにトンデモさんの話題/『スケバン刑事』12巻(和田慎二/完結)
 ある程度それは仕方がないとしても、第一部では三平を殺し、前巻ではツグミを殺し、美尾が死んで、えーっとあと誰が死んだっけ。もちろん、碧子も信楽老もサキの母も神もサキも死にまくる。ここまで死なせてればもう食傷で、敵はともかく味方も無意味に死なせすぎ、悲しみすら涌いてこない。「オチ付けるために無理やり死なせたな」という印象しかないのだ。これだけの犠牲を払ったのなら、「生きて帰ってこその任務」とサキに言わせたのなら、少なくともサキは、主人公のサキだけは生き残らせなければそれこそドラマとしての「辻褄が合わない」というものだろう。もう完結して何十年も経つというのに、未だにこの最終巻の結末には納得がいかないのである。
 書き下ろしの後書きでも、いろんな人の協力、後押しでマンガ家を続けて来られたと感謝の言を述べているが、だったらもう少しキャラクターの描き方を考えてほしいものである。和田さんの「はみだしもの」意識はなんか自意識過剰だとは思うが、そういういつまでも青臭いところ、実はそう嫌いじゃないのだ。

07月29日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る