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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■あのここな無知蒙昧な糞ったれどもめが(怒)/『空中ブランコ』(奥田英朗)
5:自分の思っていた本ではないと感じた方は、どうぞ宮城と三浦半島と京都に行って自分の足で調べて自分の「天津敏」本を出して下さい。
それは私と円尾のおおいに望むところです。
上記の内容をふまえた上で本を読み、それでも理解できない人は残念ながら想像力と読解能力が乏しいと言わざるを得ません。
賢明なる読者諸君にはこの本の基本方針がおわかり頂けたかと思います。」
努めて冷静なコメントである。私が付け加えることは何もない。あとは中田さんのこの文章に共感してくださる方に、少しでも天津さんの魅力を知っていただきたく、天津さんの出演作を辿るガイドとして、この本を購入して利用していただきたいのである。発行部数がもともと僅少なので、ぜひネット注文していただきたい。私は今日「セブンアンドワイ」で注文した。
私は基本的に本の「批評」や「感想」は述べても「宣伝」はしない。だから日記にこういうことを書くのはこれきりにする。あとは実際に本を入手したあとで、批評ではなく「感想」を書こうと思う。資料本に「批評」は要らないやね。
晩飯は久しぶりの「大河すし」。
例の一皿でも最低300円はする高級寿司屋である(でも回転)。ウニなんか600円だ。大トロなんてトテモ庶民には手が伸ばせない価格。だもんで、開店そうそうは何度か足を運んでみたものの、近頃はとんとご無沙汰であった。
ところがしげが最近、昔の私の日記を読み返していて、寿司食った記述を見て「スシスシ!」と騒ぎ出したので、たまにはいいかと覗いてみたのである。
何しろ値段が値段だから、店に入ったときにはちょっと量を控えようと思っていたのだが、流れてくるネタがみな美味そうなこと。アスパラ巻きですらみずみずしい。で、実際食べてみたらネタばかりでなくシャリの握りも適度で米の甘さもほんのり口中に広がる美味さなので、どうしてもついあれこれ手が伸びてしまうのだ。
しげもステーキ寿司や煮穴子寿司なんかを注文してバカバカ食っている。私も、ここでしか食べられない馬こうねとか炙りチーズサーモンとか炙りエビマヨとか炙り豚トロを食う。炙りものがここは特に美味いのだ。今年初め、女優の宮崎美子もここで炙りすしを堪能したとかで、その効果もあったのか、バイパス沿いの車が通りすがりには入りにくい位置にあるのに、平日の夕方だというのに結構繁盛していた。油断しているとネタがご近所さんに取られてしまうので、カウンターが取った皿でどんどん一杯になっていく。こうなるともう止められない。
で、ちょっと「やめときゃよかった」ってくらいお財布が軽くなりました。次に来るのはいつの日になることか。
奥田英朗『空中ブランコ』(文藝春秋)。
トンデモ精神科医・伊良部一郎の『活躍』を描くシリーズ第二作。同じ原作を扱いながら、ドラマ版と映画版とではその完成度に天と地ほどの差が生まれていたので、こりゃ原作もちゃんと読んどかないといけないなあと思っていたのだが、ようやく「原作」を購入して読んだ。文春だから慌てなくてもどうせ文庫化されるのにね(でもあそこは文庫化のサイクルが長いものなあ)。
収録されているのは『空中ブランコ』『ハリネズミ』『義父のヅラ』『ホットコーナー』『女流作家』の五編。それぞれの作品に登場するのは、人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、強迫神経症の医者、ノーコン病のプロ野球選手、嘔吐症の女流作家。つまんなくはないけど直木賞受賞ってこの程度? というのが正直な印象。つまり、五編が五編とも基本的には同じ話なんだよね。
それぞれのエピソードの主人公が、ココロの悩みを伊良部に相談するのだけれど、本当に精神医学を学んだのかどうか怪しい自由奔放な伊良部の奇行に振り回されて、かえって混乱していく。なのに、ひょんなことがきっかけになって各人の悩みはいきなりスッと消え去って、これは果たして伊良部の手腕によるものなのか、それともただの偶然か、ともかく今日も伊良部先生はとつても元気だ、というのが全ての話の基本構造。
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07月27日(水)
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