ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491661hit]
■「演出家 鐘下辰男氏を囲んでの夕べ」/『クロザクロ』4巻(夏目義徳)
いやもう、言葉を選ぶのに苦労するのだが、細川嬢はともかく魅力的な方なので、目を付けられるのも仕方がないというか、そりゃご本人にとってはメイワクなことだろうからあまり何がどうとは言いにくいのだが、世の男ども、それだけに注目してんじゃねえよと腹立たしくなるというか、まあ、そういうことなのである。いや、私はと言えばもちろん細川嬢はもう素晴らしい女性であって、どこがどうと問われればそれはもちろん心身両面にわたってであって、誓ってそれだけに注目してしているわけではないのだが、それにも注目してるのかと問い詰められたならば、注目してると言うのもしてないと言うのもどちらであっても失礼な気がしてうまく答えられないのである(何のことやら分からん人は無視してください)。
マンガ、夏目義徳『クロザクロ』4巻(小学館)。
スグリとの戦いで、ついにザクロが実体化。これでやや停滞気味だった展開がよい方向に展開していくのかなあと期待していたのだが、またもやハンター同志の内輪もめで、主人公の幹人君は置いてきぼりになってしまった。
なんだかねえ、幹人の「人間に戻りたい」って意志があまり強く感じられなくなってるって言うか、もうこのまま傀牙(オーガ)になったって別に構わないんじゃない? みたいなどうでもいい感じになってるからねえ。それくらいすっかり影が薄くなっちゃってるんである。
脇キャラをたくさん出して人気を取ろうってことなんだろうけれど、あまり魅力のないキャラをポンポン出したって、話が散漫になるばかりである。ゴスロリキャラを二人も出してどうするかね。物語の展開上は御行と萩が入れば充分なのである。
そもそも夏目さんは絵に華があるほうではない。つか、ハッキリと「地味」なのである。同じように絵に華のないマンガ家と言えば、『寄生獣』の岩明均が思い浮かぶが、岩明さんみたいに、絵はまあアレでも、ドラマの面白さがあれば読者を引っ張っていくことは可能なだ。つか、そうしていかないと、お客さんはすぐに飽きてしまうだろう。
そのことは多分作者自身、痛感してることだと思うのだけれど、3巻、4巻の迷走ぶりは、作者がどんどんドツボにはまっていきつつあるように見えて、不安なのである。
ハンターたちの「白爪」グループと「黒棘」グループのネーミングが、それぞれ春の七草と秋の七草になってるので、今の「ハンター内輪もめ編」ではキャラがいきなり14人も出て来る計算になるのだが(黒棘は今巻ではまだ三人)、いくらなんでもこんな短期間にそれだけキャラを出すのはちょっとやりすぎである。本当は、霞谷七人衆とか八犬士とか009とか、そのへんの数がいいとこだろう。本筋の話じゃないんだから。
一巻目のころの面白さが急速に落ちてってるのはちょっと残念。
07月21日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る