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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■一応、北朝鮮戦について書いておこうか(^_^;)/映画『オペラ座の怪人』
 一番「見られた」のはマスカレードのシーンだけれども、これとてもやはりダンスが現代風なための違和感は拭えないし、カメラがやたらアングルに凝ってカット割りもやたら細かいのがかえってオペラ座自体を狭く見せてしまっていて、空間的な広がりが感じられない。言っちゃなんだが、ロイド=ウェーバーの舞台を一部特撮を加えただけで映像化した『キャッツ』のほうがよっぽど舞台の躍動感を伝えていて面白い。それどころか、歌唱力、ダンスともにレベルが低い劇団四季の舞台版のほうが、総体としては面白いくらいなのだ。……ダメダメじゃん、映画版。


 帰宅したら、サッカー北朝鮮戦、日本の辛勝とのニュース。
 サッカーにそもそも興味がないんだけど、ここんとこのマスコミ報道の状況には興味があった。「報道ステーション」なんかはやたら北朝鮮の選手をクローズアップして好印象を与えようとしていたし、テレビ朝日ほどではなくても、「お互いの国家間の事情を越えてスポーツでの交流を」というキレイゴトを垂れ流してる局も多い。
 けれど、スポーツはそもそも「代理戦争」としての意味で始められたもので、その「事実」は現在も少しも変わっちゃいない。「そんなことはない」と仰る方は自分にウソをついているか偽善者かただ鈍感なだけのあほんだらだ。
 「日本勝った」って、喜んでる自分は何? 国によって人種によって、その喜び方にも差がないか? 差別や偏見もなく、ただ純粋にスポーツの勝敗だけに一喜一憂してる? ありえるかい、そんなこと。勝負は「勝つこと」を目的にしてるんだろうが。「勝った」と嬉しく感じる感情がある時点で、それは自国に対する「戦争協力」なんだよ。国家間の文化交流はありえても、スポーツでの交流なんて出来ませんて。既に北朝鮮の選手、「リベンジ(復讐)」とか言ってるじゃんか。
 だからと言って、サッカーで日本を応援するな、なんて言いたいわけじゃない。「日本人は平和主義だ」なんて虚妄を口にしてんじゃないよ、と言いたいだけなんである。素直に「北朝鮮倒せて嬉しい」と言ったらどうかね。私だって嬉しいか嬉しくないかどっちかと言われりゃ嬉しいよ。根拠もなく自分たちのほうが「兄」だと思ってる糞ったれな連中が苦虫ツブシてるだろうと思えば小気味いいわい(もちろんそんな国民ばかりじゃなかろうが、少数だろうね)。テレビ局が“本当に”日本のテレビ局で、日本人向けにデンパ流してるんなら、もちっと堂々と日本人のホンネを伝える努力をしたらどうかね。それじゃ国家間に亀裂が走ると及び腰な人も多かろうが、今はもうそういうことを言っていられる段階かね? 「拉致犯罪者国家に一矢報いたざまを見ろ」くらい言ったっていいんじゃないの? その程度でギクシャクするくらいならとうの昔に戦争になってるわな。日本人の謙譲の美徳を「なにか企んでる」としか受け取れない文化の国に生まれ育ってる連中なんだから、これまでもウソと脅しで駆け引きして来たんだろうが。「戦争する気はないが、あんたたちは人間的に嫌いだから交流なんかしたくねえ。在日の人たちは差別を受けない程度には保護する。だからお前らもさっさと拉致被害者返せ。でなきゃ経済制裁だけにとどまらねえぞボケ」って主張はもっとしてよかろうよ。あっちの国じゃ最初からそれやってるでしょうが。
 一度こじれた感情は百年や二百年では消えないのだ。差別心や、偏見のない人間なんていない。お互いに憎んで憎んで、憎み疲れて、そしてそれでも相手と付き合わなきゃならない事実を受け容れなきゃならなくなったときにようやく差別を越えて全てを「水に流せる」可能性が開けるのだ。だからこそ「戦争と平和」は紙一重なんである。本気で平和を考えるんだったら、「憎しみあったギリギリのところでそれでもなお戦争だけは回避する」高度な判断力と政治力を持つ必要があるんじゃないか? なのに、それを学ぶ機会を日本人は「話しあいましょう」のキレイゴトと、「臭いものにフタ」でずっと奪われてきたんとちゃうか。

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02月09日(水)
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