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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■特撮と絵画展と映画と美術展とアニメとドラマと/映画『ベルヴィル・ランデブー』ほか
「お世辞は好きじゃないから」と前置きをして、しげと二人で作品を誉める。細川嬢、「嬉い」を連発する。私もしげもつまらないと感じたら知り合いのものでも遠慮なく貶してしまうので(でないと「批評」として信用されないでしょう)、素直に受け取ってもらえるのがこちらこそ有り難い。摂さんの名前を出したら、案の定、「大好きなんです」と仰る。
細川嬢、初めはインテリアデザインの方に進むつもりだったのだが、今は舞台美術の方に目が向いているとか。来年は上京して大学院を受験したいと考えているとのこと。根気と貧乏に耐える(^_^;)努力は必要だが、才能はあるし、細川嬢ならやれるんじゃなかろうか。ほかの人の作品の影響を受けても、そこからオリジナルなものを積み重ねていければ、決してモノにならないことはないと思う。つか、なってほしい。
「上京する前に一つ舞台公演打って、美術を頼もうか」なんて話まで飛び出てきて、細川嬢も「喜んで」と言ってくださる。それはそれであり難いのだが、いささか先走りの感すらある。だって、そうなると私ゃ、あと半年以内にまた一本脚本を上げなきゃならないわけなんだわな。全くどこが「劇団休眠中」なのか。
あちこちハシゴしたのでいささか疲労。
夕方4時ごろに帰宅して、7時までは遅目の昼寝。
7時半からNHKでアニメ『アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル』第25話「プリマス行き急行列車 前編」。
パディントン駅を出発したプリマス行き列車の一等客室の座席の下から、女性の刺殺体が発見される。その女性、フロッシー・キャリントンは、アメリカの鉄鋼王ハリデイの娘だった。ポワロと旧交のあったハリデイは、彼を屋敷に呼び、事件の調査を依頼する。ヘイスティングスとメイベルは、犯人はフロッシーの夫、キャリントン卿ではないかと推理するが……
この短編は原作もドラマも未見。だもんで、どんなオハナシかいなと思って見てみたんだが、「クリスティーは短編はヘタ」の評判通り、前編見ただけで話も犯人もトリックもバレバレ。いや、ホントに当たってるかと思って、ドラマ版の方も見てみたら想像していた通りだった。なんかもう、『名探偵コナン』レベルのつまんなさだねえ。ただ、これは原作がチャチだって、それだけの罪じゃないんだわ。そりゃ罪はもう監督以下スタッフにあるのは間違いない。
これはもう、声を大にして言いたいんだが、ミステリーのノウハウを知らないスタッフにミステリーアニメを作らせるんじゃない。「キャラデザインを見ただけで犯人の見当がつく」作品がミステリーと言えるかって〜の。
まあ、これでも第1回のころに比べればそうとうマシな出来になったということであるが、五十歩百歩ではなかろうかね。……でも映画『デビルマン』見たあとだと、もうなんだって許しちゃう気分だからこれもまーいっか(^o^)。いいよもうなんだって。メイベル萌え〜のひとも世の中にはたくさんいるんだろうし、みんなどんどん萌えちゃってくだしゃんせ。「ポワロ×ヘイスティングス」もオッケーだ。
続けて大河ドラマ『義経』第五回「五条大橋」。
オープニングが前半のクライマックスになんなきゃいけないはずの義経(遮那王)と弁慶の出会い。三百行くらい悪態つきたくなるのを抑えてヒトコトで言えば、「月だの桜だの、そんな演出で殺陣ができねえのゴマカシてんじゃねえ」。
タッキーとマツケンに殺陣を期待しちゃいけないのは分かってるけど、それにしても、もう少し何とかならなかったものか。弁慶の攻めを義経がヒョイヒョイ跳んでよけるのをデジタル合成で見せるのは仕方ないとしても、それがワイヤーワークよりしょぼいってのはどういうことよ。欄干に上ってるときふらついてんだぞ、合成なのに。
そもそも義経と弁慶、二人のキャラクターが軟弱なので迫力も緊迫感も生じないのだ。義経はもっと涼やかな魅力があってこそだし、弁慶はもっと豪放磊落じゃないとコントラストは生まれない。チャンバラ“ゴッコ”が見たい視聴者はあまりいないと思うけどねえ。それとも軟弱なキャラに設定したほうが腐女子は「弁慶×義経」が想像できて楽しいのか。
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02月06日(日)
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