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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「さびしんぼう」は詐欺師のエサ
お金もかかってなかったって言ってました。
> 私の中で無料のメールのやり取りだけで出会うのは本当に怖いんです…
それと嘘ついてしまって本当にごめんなさい…。
(この「嘘」ってのが何を指してるかが意味不明。徹頭徹尾ウソだもんね)
【8通目】Subject: 外は暑いですね(汗)
> 今、自分の家の庭からメールしてます。私、無茶なこと言ってないですよね? 都合のいい時間でいいですから、一緒に居て、同じ時間を共有してもらえればそれだけでいいんです。それに私の知らない場所でいろいろなものを見たり、感じたりできれば、きっと前向きで新たな気持ちも芽生えてくる気がするんです。ただ、私が先程お願いことだけはどうしてもわかって欲しいです。
(わかりません。さよなら)
メールの内容は相手を男性と想定しているが、男性女性を問わずに送られてくるらしい。女性で、「私女性なんですけど?」と返事を出しても送られてくるのは同じ内容なので、会話はまず噛み合わない。
まあ、最初の一通目で気付けばいいのに、とは思うが、やっぱり「もしかしたら本当に間違えて送って来たのかも」とか「逆にからかってやれ」とか余計なことを考えて引っかかっちゃう人もいるようだ。だからネットに無駄な労力使ったりしちゃダメだてば。やっぱりこの手の詐欺商法は千人、一万人に一人でも引っかかる馬鹿がいれば儲かっちゃうからやめられないってことなんだろうね。
シティボーイズのコントで、「究極の親切は、人に親切をさせてあげること」というのがあったが、たとえ優しい家族に囲まれていようが、情報化社会の端末として機能せざるを得ない現代人は、その深層意識に除去することのできない絶対的な孤独を内包している。「誰かに優しくする」「誰かに親切にできる」「誰かから頼られる」ことで実は自らも癒されたいという欲求は、我々の心を知らないうちに支配していき、フト気付くと目の前にポッカリと黒い穴を空けていて、気がついたときにはズブズブとハマリこんでいて抜けないなんて事態にもなりかねない。
ヒネた言い方であるが、「誰にも優しくせず」「誰に対しても冷たく当たり」「誰かから頼りにされることもない」方が、人として自立できる場合もあるのだ。もちろん、そこで孤独をかこつのであれば、結局は陥穽にハマることになる。孤独であってもその孤独を受容し屁とも思わぬ度胸と覚悟がなきゃただの因業ジジイかババアにしかならないのだが(想定しているのはトンガリさんなので、そこのキミ、自分のことだとか勝手に被害妄想に陥らないように)、世の中、まだまだ「さびしんぼう」は多いんだよねえ。
08月09日(月)
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