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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■本名、また変わりました(T∇T)。
しげ、結局、朝まで帰って来ず。
なんでも鴉丸嬢と、シンミリした話までしていたそうな。しげも鴉丸嬢も、決して裕福とは言えない家庭に育っているので、つましい話はいくらでもある。具体的なことはあまり書けないが、聞けば「お前たちゃ闇市世代か」と言いたくなるような話もいっぱいだ。しかも自分たちのことだけでなく、時として他人さまのことまで気にかけているのだから、そんな余裕があるのか、まずは自分たちの足元をしっかりと固めることの方が先決じゃないかと思うのである。
「これから子供ができたとしてさあ、誕生日のプレゼントには、せめて3000円くらいのものはあげたいよね」って、月収いったいいくらなんだ。物価が30年は逆行してないか。
不況だとは言え、がむしゃらになって働けば、20代でも月に15万から20万は稼げるはずである。贅沢したり、遊んだりしなければ、子供の喜ぶものを借金せずにプレゼントすることだって可能なのだ。それができない親はそもそも親になる資格がない。
パチンコに行ってる間に子供を車の中で死なせてしまうような馬鹿親のことを嘆いたところで仕方がない。まずは自分がそうならないよう、ハラを括っていかなきゃならないだろう。
帰宅したしげを休ませる間もなく、車を運転させて区役所に向かう。昨日父から頼まれた戸籍謄本を取りに行くのが目的。
しげは「眠い眠い」とブツブツ言ってたが、出かけることは分かっていたのだから、ちゃんと夜には帰ってきて、寝ておけばよかったのである。
「だったらいいよ、わざわざ送ってもらわなくても」と言うと、「送るよ、送ればいいっちゃろ!?」と逆ギレされる。逆ギレするくらいなら、最初から素直に送ればいいのに。
謄本を取って驚いたのは、以前は手書きだったものが、いつのまにか印刷に切り替わっていたことだ。それはそれで構わないのだけれど、よく見ると私の名前の漢字の「字体」が違っている。つまり私は、私の知らないうちに本名が書き換えられていた、ってことになるのだが……って、ちょっと待てコラ、仮にも役所がそれでいいのかよ。それって、こっちが本名書いたら、本人として認めてもらえないってことじゃんかよ。
でも、ここで文句をつけて時間を食うと、またしげがキリキリしそうだったので、苦情を言うのは諦めた。まあまた何かの機会に訂正してもらうことはできるだろうし、できなくても名前なんて所詮、記号だからどうでもいいのである。
……つかさ〜、私の本名って結構珍名なんで、やたら書き間違えられるんだよね〜、だからも〜、人は自分の思いたいようにしか人のことを認識しないんだな〜って、悟っちゃってっからさ〜、みんな好きなように書けば〜? みたいな感じでとうの昔にヤケになっているのである。
謄本には当然、しげの名前もしげの両親の名前も載っているのだが、それを見てしげが目を丸くしている。「どうしたんだ?」と聞くと、「母さん、こんな名前だったんだ!」
誤解のないように解説しておくが、しげは別に母親の名前を知らなかったわけではない。知ってはいたが、亡くなったのがしげが5歳の時だったので、字でどう書くかまでは覚えていなかったのである。
でも、婚姻届出すときもしげは同じこと言ってたんだがな。多分また10年くらい経ったら、母親の名前を忘れてしまっているだろう。
父に謄本を渡した帰り道、「はかた文具館」に寄って「認印」と「訂正印」を注文する。さっきも書いた通り、私の本名は珍名なので、ほとんど三文判で売ってた例がない。しげが職場で訂正印がほしいと前から言ってたので、思い立って作ってもらうことにしたのである。……つか、なんでしげは今まで自分で注文しなかったのかな。
しげの旧姓も実は珍名である。しげは以前、「鳳啓介と京唄子みたいに、離婚と結婚繰り返して、記念日たくさん作らん?」とか言ってたのだが、そのためには改めて旧姓の印鑑を作らなければならないので断念したのである。つか、そんな理由で離婚しようとするなって(-_-;)。
今日読んだ本。
マンガ、小林よしのり『ゴーマニズム宣言 EXTRA』1巻。
横山光輝『音無しの剣』。
矢也晶久『なんだかコワレ丸』6巻(完結)。
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08月10日(火)
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