ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491680hit]

■ゴジラボックスと、ハモノを持った人々
 けれどもう、日本はウサマ・ビンラディンの「標的」になってしまっているのだ。「キチガイ」に理屈は通らない。「敵の殲滅」以外に、この事態を少しでも解決する方法があるのなら、教えてもらいたいものだ。取りたくはない方法だとしても、ロイ・マスタング大佐が語るように(またかよ)、「われわれもまた死ぬ訳にはいかないからな。次に会ったときは問答無用で潰す」しかないのだ。自称・平和主義者たちの言にいつだって説得力がないのは、ここで具体的な方法を示さずに「争いはやめましょう」「話し合いで解決しましょう」という「スローガン」しか示さないことにある。
 ある一定の集団から完全にキチガイを排除はできないように、テロリストの根絶だって、それはただの理想論にすぎず、不可能なことは分かっている。犠牲者は常に生じ続けるだろうし、日本人だけが安全でいられるわけもない。福岡にだって軍事施設はあるし、標的にならないなんて保証はどこにもない。死者は出るのだ。けれど、その死者を、毎年百人、二百人単位で抑えるか、一万人、十万人単位に拡大させるかで判断するなら、どっちがマシなのか、「国家的判断」に基づくならば、答えは自明のことだろう。「テロ支援国家」ならばまだしも、「テロ組織」そのものが国家となるような事態を招聘してはならないんである(いや、既にそうなってる国はあるけど)。
 何だかねえ、何言ったって虚しいばかりだけれどねえ、一庶民に過ぎない我々は、いざという事態は覚悟して、せめて自分が犠牲にならないことを祈ることくらいしかできることはないのよ。哀しいけどこれ、戦争なのよね。そうしたのはブッシュの糞野郎だが。
 今回の事態で、韓国政府は拉致殺害事件を正式に「テロ行為」と認定、非難して、テロに屈せず予定通りイラクに追加派兵することを決定している。「国論の二分化」とは言っても、何と言っても60年前だろうが1000年前だろうが、他国から受けた傷は絶対忘れず復讐を誓うお国柄である。どっちみち「強硬手段」が世論を席捲していくのは時間の問題だろう。火に油を注いだと言うか、キチガイ同士が絡み合う結果になったと言うか、まあそれはアメリカ対アルカイダ、あるいはイラクの時点で既にそうなってはいたのだけれど、つまりは国が狂えば、人も狂うということだ。好戦を唱えようが反戦を唱えようが、狂気の時代にあってはそれはどちらも所詮は狂気だ。これから我々は否応なしに集団の狂気に巻き込まれていくのだろう。あとは積極的に狂うか、消極的に狂うかのどちらかを選択する以外にない。寒い時代だとは思わないか?(だからアニメで落とすなって)

06月23日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る