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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■追加日記3/『少年名探偵 虹北恭助の冒険 高校編』(はやみねかおる・やまさきもへじ)
もう6巻まで読んでると思ってて、読み返そうとふと手に取ってみたらまだ読んでなかった。最近こういうことが増えている。昔読んだ本を読み返したり映画を見たり、こうして日記をつけたりするのも、ある意味ボケとの戦いみたいなものだが、ムリに戦わずに自然にボケに任せるのもいいかとも思い、でもあまりボケすぎて老後あちこちに迷惑掛けるよりはその前にポックリいきたいとも思い、なんか複雑である。どっちにしろ人は望むとおりの死を迎えることはできないと誰ぞが言うとったがその通りであろう。
6巻まで来て、のだめももう4年生。のほほんと続いているだけに見える(失礼)このマンガも、ちゃんと時間が経っていたのだねえ。
物語展開自体は実は結構ハードなのである。その才能が少しずつ世間に知られ始め、注目されるようになる千秋真一。指揮者への夢は捨て切れず、しかし進学するのはピアノ科。海外留学も飛行機恐怖症のために不可能。千秋の実家の複雑な人間関係も明かされる。
けれどやっぱり印象に残るのは登場するヘンな人々の群像。何と言っても新登場の音楽評論家、ポエム喋りの佐久間学の存在感が圧倒的だ。
「この大海原のはるかポセイドンが司る黄金の島に眠った高貴なる芸術の至宝がきみに微笑みかけている ああなぜきみは漕ぎ出さんとしない? 今まさに神に愛された楽聖の航海は始まらんとしているのに……!」
……まあ、実際こういう文章を衒いもなく書ける人はいるわけである。もちろんそういう人には世間の偏見と立派に戦ってマイ・ウェイを突き進んで頂きたいのだが、頼むから私の近くには寄って来ないでほしいのである。「この詩、どう思いますか?」とか言って。
いやまあ私の個人的な事情はどうでもいいのであるが、この詩を考えたの、作者の二ノ宮さんではなくて担当の編集さんだそうな。いい編集さんだなあ(^o^)。
千秋とのだめが演奏するエドワード・エルガーの“sonata for Violin and Piano in E minor, Op82”、どんな曲か知らなかったので(と言ってもエルガーの曲って『威風堂々』くらいしか知らないが)、CD版『のだめカンタービレ』に収録されているかと思ってアマゾンコムで調べてみたが、残念ながら未収録とのこと。このCD、レビューでは「寄せ集め」とか貶されているけど、シロウトには寄せ集めの方がありがたいのである。なんたって何から聞きゃいいかわからないからね。
10月04日(土)
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