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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■東京始末&ニュースの森(^^)/舞台『奇跡の人』
 「たいノ子供タチ、ミンナビンボーデース。つぶらやサンニオカネハラッタラ、人形ノネダン、タカクシナイトイケマセーン。子供タチノタメニ、オカネトラナイデクダサーイ」
 「いいですよいいですよ」
 「デハココノトコロニさいんシテクダサーイ。コマカイトコロ、目ガワルクナルカラ、読ンジャイケマセーン」
 「いいですよいいですよ」
 とかこんな感じだったに違いないのだ。おのれタイ人。山田長政の恨みをまだ忘れてなかったか。
 それにしても円谷さんとこって最近トラブルが多いよなあ。ウルトラシリーズ以外の財産が殆どないとこだから、今度の判決は相当痛いに違いない。裁判官何考えてるんだ。お前だってウルトラシリーズ見て育って来たんだろう。あれのどこにタイ人の権利が生じるってんだ。詐欺を見逃して、それで法律家と言えるか。円谷を潰したいのか、こんちくしょう。
 ……と私が怒ったってどうにもなんないのである。今度の映画が終わったら、円谷さんとこ、どうなっちゃうんだろう。次の企画、ちゃんと立ってるんだろうか。


 これも随分、旧聞に属する話であるが、私は今知ったんだから仕方がない。
 しりあがり寿原作・庵野秀明監督の短編映画(実写だ)『流星課長』が、1月31日から2月8日までの9日間にわたって行われたフランスの「クレモン-フェラン短編映画祭」で、デジタルワーク部門のCANAL+AWARDを受賞したというニュースである。
 私もこういう映画祭があるってこと自体、初耳だったのだが、この映画祭、決してレベルの低いモノではなさそうである。世界60ヶ国以上から1500本以上の作品が参加しているとのことだから、庵野監督、充分誇ってよいのではないか。
 けど私、見たい見たいと思ってたのに未だに見られないのよ、『流星課長』。いつどこで上映してたんだ。公民館でも回ってたのか。
 その前の『式日』も東京と山口でしかやらなかったから見てないんだよねえ。あと確か、自衛隊の戦闘機かなんかのドキュメンタリーの監修みたいなことも庵野監督はやってたと思うんだけど、そういうのも殆ど世間じゃ知られてないよなあ。
 庵野さん、『エヴァ』以降は、自分の仕事が世間に露出するのをあえて制限してるような感じがするんだが、さて、いったいどういう意図でやってんだろうか。
 『エヴァ』のころはあれだけテレビアニメに拘ってたのが、『カレカノ』で途中リタイアして以降は、急にマイナー路線に行っちゃったのは、結局、どんなヒット作を作ろうと、アニメや特撮を認めない人間は決してその考えを改めない、という悲しい現実に嫌気がさしちゃったんじゃないかという気もする。
 実際、新聞やテレビ、雑誌などのメディアは、もう「今の」庵野監督の動向になんか全く目を向けてないんじゃなかろうか。ネットをあっちゃこっちゃ散策したからこそこういうニュースもなんとか入手できるんだが、新聞読んでるだけじゃあ、多分、こんなこと知らないままで終わってたろう。もう新聞なんか一次資料としての価値は10年前、20年前に比べて、著しく低下してるんである。
 新聞もテレビも、自分たちがメディアの王様みたいな顔してると、自らのプライドのせいで潰れることになっちゃうかもよ。


 更にも一つ、こっちはいかにも眉唾なニュース。
 『ルパン三世』のハリウッドでの実写映画化権を、『シンドラーのリスト』のプロデューサー、ジェラルド・R・モレン氏が取得して、「米国でヒット作にする」と意気込んでいるんだとさ。
 確か、何年か前にも、ジム・キャリーが主演するとかいうウワサがなかったか? 「映画化権取得」だけじゃ、実際の映画になるとは限らないって事実を、悲しいかな我々は何度となく見聞きしてきているのである。
 こういう「先走り」情報がリークされるマンガ家ってのにはある種の傾向がある。言っちゃなんだけど、「かつて大ヒットマンガを生み、今はその遺産だけで食ってる」人たちね。松本零士とか永井豪とか。作品を描いてないわけじゃないけど、とても「作品」と言えるようなものは生み出せなくなっている。かつては熱心なファンだっただけに、その敗残ぶりがもう悲しくってねえ。

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03月03日(月)
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