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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■しげ、テレビ出演!/『江戸川乱歩と少年探偵団』(堀江あき子編)/『クイーンフェニックス』上・下(横山光輝)
……しげみたいな人間が世の中にたくさんいたら、冗談の一つも言えなくなるよなあ。まあ、あそこまで極端なヤツは滅多にいないけど。
「TVQに行くときも、道に迷ったし」
「……道に迷ったって……博多駅のすぐ近くじゃん。その前もよく通ってたろう」
「でも迷うんよ」
しっちゃかめっちゃかではないか(-_-;)。一緒にいたしおやさんもさぞや呆れ果てられたことであろう。
このときの様子は、しおやさんのホームページ「しおしおのパー」でも紹介されてるので、ご参照されたい。
http://www.net-jp.com/showya/0302mainichi.html
箱崎の『楽市街道』に到着、とにもかくにも腹が減っていたので、びっくりドンキーで食事。
鴉丸嬢、相変わらず少食で、サラダのようなものを頼んでいるが、それすら食べきれない。しげまでとは言わないまでも、もちっと太った方がいいと思うがなあ。体も薄いが、命も薄くならないか。
そのあと、しげたちがドンキホーテで買い物をしている間、私は近所の明林堂書店で本を物色。たいして探せないうちにすぐに携帯で呼び出される。
駐車場にあわてて駆けつけたが、なぜか呼び出したはずのしげたちの姿がそこにない。不思議に思ってしげに連絡を入れたら、ドンキホーテの前で待っていたのだった。……これは私に荷物を運ばせようというハラだったな(~_~;)。全く、自分がやるべきことはできうる限り私にやらせて、私の手伝いは一切しようとしないのだから、性根が腐っているのである。
鴉丸嬢を家まで送って帰宅。なんとはなしにカラダの芯に疲れが染み入ってくるような一日であった。
堀江あき子編『江戸川乱歩と少年探偵団』(河出書房新社・1575円)。
編者の堀江あき子さんは、東京都文京区の弥生美術館の学芸員である。1965年生まれ、私より三つ下なのだが、相当な「少年小説」ファンのようだ。これまでに企画した展覧会が、「江戸川乱歩の世界展」「懐かしの『少年倶楽部』展」「斎藤五百枝展」「松野一夫展」(この二人は戦前に活躍した挿絵画家)というのだから、これは筋金入りである。
小説の単行本からはカットされることの多い、雑誌掲載時の挿絵や、フロク、マンガや映画など、ビジュアルを中心にした乱歩の少年探偵モノの魅力を総力特集。いやあ、これは乱歩ファンには凄く嬉しい一冊だ。
当たり前だが、画家によって、登場人物のイメージも随分と違う。もっとも、乱歩の「少年探偵」シリーズは、昭和11年から37年まで、実に26年にわたって書き続けられているのだから、時代の風俗の違いもそこにはハッキリと現れている。
第一作、『怪人二十面相』(昭和11)の画家は小林秀恒。明智小五郎は鼻筋の通った美青年、髪はちょっとだけモジャモジャ。小林少年は面長というよりはちょっと顔がでかい(^o^)。いがぐり頭で、どこかもっさりした印象である。「リンゴのような頬」という描写を、「リンゴのようなアタマ」と誤読したのではないか(^o^)。
第二作、『少年探偵団』(昭和12)、第三作『妖怪博士』(昭和13)の画家は梁川剛一。明智は二十面相の手下に変装しているのでヒゲヅラである(^o^)。小林君は歌舞伎役者風のいかつい顔になっているが、やっぱりイガグリ。
第四作、『大金塊』(昭和14)の画家は林唯一。明智はやや鼻が大きい。小林君は学生帽をかぶっているが、やはりイガグリだろう。戦前の画家の三人の中では一番個性がない絵。
戦後になると、山川惣治、伊勢田邦彦、谷俊彦、白井哲、中村猛男、吉田郁也、古賀亜十夫、岩井泰三らが挿絵を担当しているが、特筆すべきはあの石原豪人だろう。いやもうさすがに、一味も二味も違う。
最初に石原さんが乱歩の挿絵を担当したのは『魔法人形』(昭和32)。掲載誌は『少女クラブ』。つまりこれが乱歩初めての少女小説なのである。女の子がもう色っぽいことと言ったら。男装した少女探偵・花崎マユミと言い、生ける人形・ユリ子の空ろな美と言い、二十面相でなくても襲いたくなる、いや襲わずにいらりょうかというほどの耽美さだ(おいおい)。明智も小林君もどうでもいいな(^o^)。
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02月21日(金)
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