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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■歴代1位?/『グランサー』1巻(長谷川裕一)/『寄生獣 完全版』1・2巻(岩明均)/『アンナさんのおまめ』1巻(鈴木由美子)ほか
このままアカデミー賞取ったら、多分凱旋リバイバル公開するんだろうね。そのときには英語版の公開もあるだろう。『もののけ姫』のときには英語版はそれほどヒットしなかったようだけれど、この分だと英語版もそれなりにヒットしそうである。今年はジブリの新作がないけれど、これでまた充分オカネが稼げちゃいそうだね。もう、『ハリー・ポッター』が何作続こうと、『千と千尋』を抜きさることはほぼ不可能だろう。
でまあ、ここまで売れてるもんにイヤゴト言うのもなんだけどさあ、やっぱリどうにも「宮崎駿ファン」としてはヒトコト愚痴をこぼしたくもなるんだよねえ。……「おまえら、宮崎駿の映画、たいして見てないじゃん」。
すげえ不遜な言い方だってことは承知してる。けどさ、別に宮崎さんが一スタッフだったころの初期作品まで見ろって言ってるわけじゃないよ。「宮崎作品が好き」とか言ってる連中の中でさ、『未来少年コナン』を見てないとか、『ルパン三世 カリオストロの城』を見てないとか、『風の谷のナウシカ』を見てないとか、そういうやつって結構いるんだよ。
映画は作家で見るものではなくて、作品で見るものだ、という反論は言えるだろう。けれど、そのデンで行くなら、役者目当てで映画見るのも邪道だってことになるんだよ? 現実には、「こんなスバラシイ映画を作る人の、ほかの作品を見てみたい」という気持ちになってもいいと思うんだけど、それがなぜか「トトロどまり」になっちゃってる人って多いんだよね。
どうもねえ、そういう人たちの見ている「宮崎駿」と、私の見ている「宮崎駿」って違うような気がするんだよ。いや、どっちかがホンモノの宮崎駿ってことじゃなくて、そりゃどっちもニセモノなんだろうけれど、彼らがどういう「宮崎駿」を見たがっているか、それがよく分らないのだ。
宮崎駿に何を見てる? ヒューマニズムなの?
「生きる力」なんか喚起してる? ただキャラがかわいいから好き?
ここまでバケモノになってしまった宮崎作品なんだけど、なぜそこまでの存在になってしまったのか、どうもそれを表すためのコトバが未だに現われてはいないように思えてならないのだ。これが「ただの」愛とか優しさとか環境保護(^o^)とかを語ってるだけのアニメなら、こんなバケモノになりはしない。いったい「宮崎駿」って何なの?
もちろん私にも全然、答えは思いつかないのだが、疑問自体が浮かんでこない今の「宮崎ブーム」が、私には得体の知れない妖怪が側でニヤニヤ笑ってるように感じられて。およそキミが悪いのである。
晩飯は「しーじゃっく」で回転ずし。
すし大臣に寄ろうと思ったら、休みであった。
明日は寄ろう……なんてこと書くと、なんかすげえ豪勢な生活をしてるように見えるかもしれないが、貯金は全くないぞ(威張るな)。
マンガ、鈴木由美子『アンナさんのおまめ』1巻(講談社/講談社コミックスKiss・410円)。
しげはなぜか鈴木由美子の新刊が出るたびに買ってきてるんだが、多分私に隠れて読みながらべそべそ泣いているに違いない(^o^)。
『白鳥麗子』も『音無可憐』も、鈴木由美子の描くヒロインってのは全部「勘違い少女」で、その勘違いがいつ壊れるかも分らないっていう、綱渡り状態にある。そこから落っこちちゃうんじゃないか、あっ、ちょっと落ちかけたぞ、そこへ現われたヒーローが、そっと手をさしのべる。に助けられる、そのタイミングがウマイから、女の子は涙するのである(須らく、モテナイ男子諸君は鈴木由美子を読んで、女性を研究すべし)。
本作もそんな感じの出だしで、超絶美人のアンナは、街を歩いていると必ずと言っていいほどナンパされる。ところがそれをアンナの親友、サカナ顔のリリは、自分が注目されてると思いこんでいるのである。
さあ、ここまではこれまでの鈴木マンガと一緒。順当に行けば、リリはそのうち「もしかして私ってブスだったの?」と不安に思う瞬間が来る展開になるところである。
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01月27日(月)
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