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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■食えないモノを食う話/『名探偵コナン 揺れる警視庁1200万人の人質』/『ジャイアントロボ誕生編』(伊達憲星・冨士原昌幸)ほか
けれど、『どうぶつ宝島』から『アリババ』に移行した途端、東映動画の脚本も作画もガクンと下がったのはガキの目にもハッキリ分った。「セル枚数使ってないじゃん!」とか考えてたんだから、8歳のクセに生意気なガキではあった。
後にわかったことだが、この間に宮崎駿を始め、東映動画のベテランがごっそりと退社してたのである。
もう、30年以上も昔だ。しげもこの世に陰も形もなかったころ。
ドラマのタイトルを眺めていると、あのころの感覚が、今でも自分の中に残っていることに我ながら驚きを覚える。オトナの目からは生意気に映ってたかもしれないが、本人は素直にいいものはいい、悪いものは悪い、と判断していたのである。
クラスの担任はサカイケイコ先生。独身で美人で優しくてエコヒイキがなくて、私が今まで出会ってきた先生の中で一番素敵な人だった。二年後にはインケンでイジワルでオバサンなクソタワケが担任になるので、このころが私の一生で一番幸せだったころかもしれない。
「昔に戻りたい」という感覚は私にはあまりないのだが、1971年にならちょっと戻ってみてもいかな、と思う。
『トラマガ』vol.3(インフォレスト・690円)。
雑誌名より新連載の『ジャイアントロボ誕生編』のロゴの方が大きいのは前号と同じ。正直な話、『トラマガ』が潰れずに続くかどうかは、この『ジャイアントロボ』にかかってるかもしれないなあ。ほかの連載、あまりに弱すぎるし。
アニメの続編がポシャッてマンガに、というのは『機動戦士ガンダム クロスボーン・バンガード』という前例がある。まあ完全にお蔵入りになるよりは続編を見られた方がいいに決まっているけれど、やっぱり「アニメで見たかった」という思いは強い。脚本の「伊達憲星」、十中八九、OVA版の監督の今川泰宏の変名だと思うけど、「『地球が静止する日』以外にもアレとコレと、ストーリーはたくさんある」と散々ハッタリかましてくれたんだから、キチンと始末はつけてほしいものだ。
とりあえず誕生編の第1話、派手な展開で見せてはくれる。
気になるのは、草間大作がいきなり記憶喪失だったり、銀鈴がBF団の一員だったり、村雨健次が「ネルソン沢田」という名前で出てきたり、氷室博士のデザインがなぜかOVA版のシズマ博士(『鉄人28号』のドラグネット博士)と同じだったり、OVA版と比較してみると、微妙に設定が違うところ。作者はちゃんと整合性を取るつもりなのか、もう完全な仕切り直しでこれまでの設定は無視するつもりなのか、今のところまだ判別がつかない。
けれどBF団のエージェントNO.5が「衝撃のアルベルト」であることはまず間違いないな。仮面の上からまで葉巻くわえてるのはご愛嬌だけれど(^o^)。
冨士原昌幸さんの作画も、以前のコミック版の水田麻里さんに比べると画面構成に元気があって遥かにいい。デザインの山下明彦さんの「味」がイマイチ出ていないのはちょっと残念だけれど。
今年の流行語対象が早くも「ウェー、ハッハッハ」に決まりそうな気配である(^_^;)。北朝鮮のメディアに出てくる人たちのイッちゃってる様子っつーか、気持ち悪さというのは、戦前の日本を鏡に映してるみたいだなあ、と思ってたんだけれど、時代劇の影響も受けてないか。なんだかあの喋り方に団徳麿あたりをイメージしたのは私だけでしょうか(古すぎだって)。
01月06日(月)
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