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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■そりゃテレビは全部宣伝でしょ/DVD『ほしのこえ』/DVD『100%の女の子』/DVD『刑事コロンボ 仮面の男』ほか
つまり「ゲーム」というのは「オリンピック」のことを指しているのである。「中国人が気を変えた」というのは、「今日になってまた中国がオリンピックに参加する気になった」とコロンボは言ったのであるが、これは当然ウソ。ブレナーは、「君は『ゲーム』としか言わなかったが、それが『オリンピック』のことだと思わせたいのだろう。けれど、そのゲームってのは『麻雀』のことじゃないのかね?」と、コロンボの「引っ掛け」を見抜いて言ったのだ。
ところが、見抜いたつもりのブレナーはハッと気付く。これはつまり「中国人は気を変えたりしない」という意味でもあるのだと。「二重スパイ」として、祖国を裏切り、共産圏に情報を売っていたブレナーに対して、これはキツーイ皮肉になる。会話の流れから考えれば、そういうことだとすぐに気付きそうなものだ。
どうして「ポーカーとマージャンの賭け」なんてヘンな訳になっちゃったのか、理由は定かではないが、多分、“something funny”を「笑い話」と解釈しちゃったから、何かこれが粋なアメリカンジョークかなんかだと勘違いしたんじゃなかろうか。
これを「ヘンなことがあったんですが、聞きたいですか?」と訳しときゃ、別に誰もまよいはしなかったと思うんだがねえ。額田さんの翻訳は名訳として知られているけれども、これは結構トンデモな訳だったと思う。
10月27日(日)
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