ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491718hit]
■鮎川哲也、死去/『手塚治虫の奇妙な資料』(野口文雄)ほか
決して作品数は多くはないが、読めば何がミステリーであって何がミステリーではないか、それを判断する指針となっていた。
『名探偵コナン』なんかに飽きたらなくなってる人、鮎川哲也を読みなさい。損はさせません。
例の「私、あの人刺すかも」の同僚、今のところ殺人は犯していないが、職場での評判が頗る悪い。
日頃から不得要領な喋り方で、クドクドと論旨も定まらぬ愚痴を語りつづけ、対応する者はみな困っているのだが、ご本人は全く気付いていない。
いや、ウスウスは感じているだろうから、かえって被害妄想の度合いが強くなっているのである。
別の同僚から、ふいに「有久さん、延長コードは返って来ました?」と聞かれる。何のことかと思ったら、以前、例の同僚に貸していたのが、机の上においておいたらいつの間にかなくなっていて、「あなたが盗ったんでしょ!」と詰め寄られたと言うのである。
実際にはまた別の同僚が机の上に出しっぱなしじゃ危ない、と、ブツを机の中に入れてくれてただけだったんだが、机の近くをうろついてただけで疑われたものだからその人もたまったものではない、相手とちょっとした口ゲンカになってしまったというのだけれど、そりゃそうだろう。
そこにあったものが無くなったのだから、持って行かれたのではないか、と疑うところまではまあ、頷けなくもないが、いきなり盗人扱いはやはり常軌を逸している。相当精神的に追いつめられてる感じだが、仕事上、私はこの人といろいろ相談しなきゃならない立場にあるんだよなあ。他の同僚はできるだけ対話を避けてるんだが、私がまた一応、ソトヅラだけはよくて、形の上では親身になって聞くものだから(でも聞くしかないじゃん)、延々と愚痴を聞かされること。
……いや、私は仕事の話がしたいんだけど(-_-;)。
いつの間にかその同僚のカウンセリングをする羽目に陥っているのだ。昔からこんな状況に追い込まれること多かったけれど、私ゃ何かそういう星の元にでも生まれてるのか。
しげがまた拗ねている。
しげの性格を先刻ご承知の方なら、ご想像がつくことと思うが、今度の東京行きについて、一人きりにさせられるのが歯痒いのだ。
「……アンタ、東京行くっちゃろ?」
「行くけど?」
「なんでオレに声かけんと」
「声かけんって……お前、仕事は?」
「あるよ?」
「あるなら初めから無理やろ。声かけられなくったって、しかたないやん」
「その根性が好かんと! 初めから決めつけとるやん!」
「じゃあ、行く?」
「……行ってもすることないし」
「ミステリー文学館覗くんだってば」
「会う人もいないし」
「こうたろうくんに会えるじゃん」
「……日帰りで行くと?」
「いや、一泊するよ」
「なら、行けんよ。次の日、練習やし」
「だったらやっぱり初めから無理なんじゃん!」
「……しかもほかの女と会うし」
「……ちょっと待て(・・;)」
「オレ以外の女と楽しく過ごすんやもん(T-T) 」
「おい」
「オレ、おいてきぶり(←「おいてきぼり」の意のしげ語)やん(TロT) 」
「だからオレが東京で何するってんだよ!」
まあ、覚悟してたことではあるがしんどい。
仮に連れてったら連れてったで、「人と話せん」とか言って、また泣いちゃうんだよな、こいつは。いや、出かける土壇場になって、「やっぱり行かん」とか言って拗ねることにもなりかねない。と言うか、実際に毎回そうなので、いい加減こっちも相手をしてやる気力が失せているのである。
いつまで経ってもオトナになる気がないから、こんな風に放り出されることになるのだ。自業自得、ちったあわが身を省みて、そのバカいい加減で治せ。
CSファミリー劇場『快傑ズバット』第9話「涙の河を振り返れ」。
今度の用心棒は釣師十兵衛。殺し屋釣師ってのもムチャな設定だが、今回も早川健、「お前さん、釣りの腕は日本じゃ二番目だ」と嘯く。釣道まで極めてたってのか早川健。
[5]続きを読む
09月26日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る