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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■何がこの悪いガイで上がっていますか/『たま先生に訊け!』(倉田真由美)/『ワンピース』24巻(尾田栄一郎)ほか
なんか巨神兵みたいなのも出て来てるし、「どこかで見たような」イメージは未だに続いているものの、今巻はここしばらくの予定調和的な展開の中ではワリに面白かった。これはひとえにミス・オールサンデー(ニコ・ロビン)の参入によるところが大きいだろう。いやはや、さすがにこの展開は予想してなかったな。まあ、仲間がクラリスから峰不二子に代わったって印象ではあるけれど、ビビとナミのキャラが部分的にかぶってたことを考えれば、この対照的なヒロイン配置のほうがずっと自然でいい。サンジのやつ、いきなりロビンにコナかけてもう二股かけてるけど、こいつ、ナミさん一筋のヤツじゃなかったのか(^_^;)。これでナミがロビンに嫉妬しないってことは、ハナからサンジの性格見ぬいてたんだなナミ。ううむ、侮れないやつ(・・;)。
これはもう、ロビンをこのままホントにレギュラーにしちゃわなきゃウソだぞ。これでまたビビみたいに最後はそれぞれの道を歩くとか、安易に死なせたりしたら、それこそ二番煎じ、三番煎じの謗りを受けても仕方がない。
何号か前の『ダ・ヴィンチ』では「感動できるか否か」で意見が両極端に分かれていたけれど、ワンシーンワンシーンごとの演出自体は確かに上手いからそこで感動しちゃうのもわかるんだよね。大ゴマとか見開きの使い方とか、まるでみなもと太郎だし。けれど、通しのドラマで見ていくと、前後の脈絡が繋がらなかったり設定に矛盾があったりで、相当破綻しているから、白ける人はそこで白けるんだろう。
今巻のミソは「人の夢は終わらねえ」ってとこだろうけれど、確かにここだけ見ると感動的なんだけれど、実は「出す拳の見つからねぇケンカもあるもんだ」ってセリフに説得力がないんだよね。ルフィの今までの性格からすれば、「夢」をバカにする相手とは真っ先にケンカして来たんじゃないのかね。
もちろん「負けるが勝ち」ってことをルフィが学んだってことなら納得できなくもないけど、既に「成長しない」キャラとして固まっちゃってたから、「何を今更気取ってやがる」って印象の方が強い。
長期連載の中で、作者のほうは成長したんだろうけれど、かつての設定が足を引っ張ってるんだよなあ。ドラマがこれだけ複雑化してるのにキャラがいつまでも単純なままだといろいろと不自然なところが出てくる。こうなったらルフィも「悩める」キャラにしないと収まりがつかなくなるんじゃないか。第1話以上の「涙」を流させないと、次へ進めなくなるのではないか。
……だからって、絶対キャラ殺すなよ。それやったら、『ドラゴンボール』の二の舞だぞ(ラスト近くはいい加減でホントに死ねよ悟空と本気で思ってたもんな)。
07月09日(火)
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