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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■えすぽわ〜る、とれびや〜ん/『ブラックジャックによろしく』1・2巻(佐藤秀峰)/『アグネス仮面』2巻(ヒラマツ・ミノル)ほか
第2話のヒロインはジュディ・オング。時代劇のヒロインにしちゃ、ちと顔がケバすぎる気がするが、菅貫太郎に「よいではないかよいではないか」と帯を解かれる役だからいいか(何がいいのだ)。
キャストクレジットに「坂口徹」ってあったから、てっきり仮面の忍者赤影の坂口祐三郎さんのことかと思ったが(そういう名前で出演してたこともあるんである)、いくら画面を探してみてもそれらしい人は発見できず。同姓異人か?
同姓と言えば、3話登場のお袖役の山口朱美って、テレビ版『じゃりん子チエ』のチエのおかあはんの人? これも偶然の名前の一致かもしれないからなんとも言えないけど。
3話のヒロインは桃井かおりだけれど、当時の桃井さんの役と言ったら九分九厘、アタマの弱い女の子の役だった。あまりにそんな役ばっかりだったので、いい加減食傷して、当時の私は桃井さんの顔が画面に映るたびにチャンネル変えてたものだった。今はそんなことしてません、桃井さんはいい役者ですがね、ハイ。
……しかし私ゃやっぱりヒロイン中心にドラマ見てるのかね、時代劇でも(^_^;)。
マンガ、佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』1・2巻(講談社/モーニングKC・各560円)。
オビに「脅威的反響! 医療界騒然!!」とあるけど、これ、決して興味を煽る為だけの誇張表現じゃないような気がするよ。
研修医の「一日平均労働時間が16時間、月給三万八千円」って、労働基準法に違反してないのか。というより、そもそも深夜勤務がほとんど研修医に任されてる実態って、問題にならないのか。
確かに、私も夜中に救急車で病院に担ぎこまれた経験とかあるから、夜中の救急病院がむちゃくちゃ手薄だってことは実感としてわかる。大都市であっても、一つの病院に救急患者が三人も来た日には、それだけでもうパンク状態だろう。実際、そこにいたやつ、言っちゃなんだが素人に毛が生えた程度にしか見えないやつらばかりだったし。
マンガは『白い巨塔』よろしく、学閥に左右され翻弄される主人公の姿を描いていくのだが、これもまた多分事実であろう、と感じさせる。「大学病院は診療だけを目的とした病院ではない」ということ、これも私自身、経験として実感していることだ。福岡にはね〜、遠藤周作の『海と毒薬』でとっても有名な大学があるんだけどさ〜、ここの評価って完全に二分してるのよ。私ゃ一回行っただけでそこの客あしらいにむちゃくちゃ腹たって、二度と行かないって決めたけどね〜。ごく庶民に生まれてさあ、「エリート意識持ってるやつ」ってのに会った経験がない人は大学病院に行くといいよ、マンガみたいにカリカチュアされたお方にたくさん出会えるから。
……このマンガ、それこそ「事実無根」とか「名誉毀損」とかでどこぞの病院から訴えられたりしないかなあ。
一応、シリアスになりすぎないようにギャグ交えたりさ、ドラマとしては「大学病院を見限った患者を、民間の名医が救う」って、なるほど『ブラックジャック』っぽい「感動の物語」に持って行くことで、これはあくまで「マンガ」なんですよ〜って感じも出して、攻撃の手を和らげようってしているみたいだけど、果たしてその程度でかわせるものかどうか。
作者の真の目的がそんなとこにはないってことはもうバレバレだしな。『白い巨塔』は、やはり「善意の敗北」で終わっていた。果たしてこのマンガのほうは何巻続く……いや、続けられるんだろう。
心配だよ、マジで。
マンガ、ヒラマツ・ミノル『アグネス仮面』2巻(小学館/ビッグスピリッツコミックス・530円)。
……冗談ではなく、このマンガ、平成の『タイガーマスク』になる気配を見せ始めてきたぞ。もちろんギャグ交えつつの展開だから、マンガの性質は全然違うんだけれど、「プロレス漫画の王道」になるんじゃないかって「ニオイ」を漂わせ始めたのだ。
これはもう、今巻新登場のアグネス仮面の相棒、「マチルダ仮面・本名町田」(おい)のキャラクターがムチャクチャ立ってるからにほかならない。
もと相撲取りのくせにこいつがもうすげー根性なし。マーベラス虎嶋社長から
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07月08日(月)
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