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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■荒む心、続く/DVD『マジンカイザー』5巻/『忍者飛翔 雪の章』(和田慎二)ほか
 日本での放映が必ずしも本国の放映順にはなってないせいなんだけれど、日本のアニメだって、海外で勝手に改竄されてることが多くて、それを知るファンは憤ってるってのに、日本も同じことをしてどうするか。もっとも、あちらのアニメはそのことも考えてか、第1話をはっきり第1話と判るようには作ってない(初めから放映話順を入れ替え可能にしてある)のだけれど。 


 マンガ、和田慎二『忍者飛翔 雪の章』(メディアファクトリー/MFコミックス・598円)。
 あー、なんでイマイチ和田慎二のマンガに乗れないかって言ったら、わざとらしいカマトトキャラとか、先が読めるのに作者だけがギャグしかけて気になってるだけのバレバレなネタがやたら出てくるからなんだな。
 このシリーズを読むのは初めてだけど、ね太郎が飛翔だってことに真琴が気付かないって、そりゃいくら何でもないでしょ。
 ああ、あのね太郎のボケたフリしてる時のへの字口! こんな古臭い「記号」が今でも通ると思ってる作者の傲慢さ!
 で……、特にヒドイのが、風邪を引いて熱に浮かされている真琴の尻をね太郎が捲るシーン。実はそれは……ってオチになるんだけど、こんな昭和30年代のマンガレベルのバレバレのシモネタやるなよ、みっともない。
 そういうのはコメディの定番だって言うかも知れないけれど、シチュエーションコメディは1940年代のアメリカ喜劇だって、もっと設定に凝ってますよ。定番と安易を一緒にしちゃいけない。
 『ついでにとんちんかん』みたいに、怪盗本人が全く正体を隠してないのに誰も気づかない(なのに怪しむやつがいる)ってとこまで開き直ってくれりゃあ、ギャグとして笑えるんだが、中途半端でしかも作者本人はごまかせたつもりになってるらしいのがどうにもねえ(『名探偵コナン』も、蘭や小五郎や目暮警部がいつまで経っても「コナン=新一」ってことに気づかないのにムリがあるんだよな)。
 クレリア王女が『ローマの休日』のアン王女がもとネタってのも一発でわかるが、作者本人がメイキングでパクリだって自白してどうする。それで免罪符もらったつもりか? せめて少しは換骨奪胎してみせろよ。
 ああ、でもどうして毎回ストーリーに腹を立てながらついつい和田慎二を買ってしまうのか。やっぱりヌードの魅力か?

 なんだか今日はいつもの三倍は愚痴が多い気がするな。
 疲れてるのかな、実際。

06月30日(日)
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