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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■怪獣道なんてないよ/『30独身女、どうよ!?』(岡田斗司夫)ほか
私は決して女性にモテるタイプではないが、昔っからなんか知らんが、女の子に「相談」を受けることは多かった。たいていは「恋愛相談」なんだけれど、なんで寄りによってオレ? と疑問に思っていたのだ(正直な話、私の恋愛経験はそう多くない)。
でも、岡田さんの「女の子の相談はオカマになって聞く」ってのを読んで、ハた、と気付いた。
いや、別に私がオカマだってんじゃなくて(^_^;)。
要するに私ゃ「男」ってのを前面に押し出さないで女性の話を聞いてるんだなあってことに気がついたってことなんですよ。「男」だと、どうしても女に対して「下心」が生まれちゃうもんね。そうすると、女から見た「余裕がある」「面白い」「オトナの」男ではなくなってしまう。だから相談一つ求められない。でも私の場合、周囲の女性からは「男」として見られてないんだけれども、そのことに全然痛痒を感じてないのね。別にいいじゃん、と思っている。だから、逆に女性から相談を持ちかけられてるのだ。
……「有久幸次郎」って名乗ってるのに、以前「女の人ですか?」なんてメールで聞かれたワケもやっとわかった。
岡田さんが書いてるように、女性の話を「男」として聞いても、それは相談に乗ることにはならないんだよね。だって、「男」ってのは基本的に「女」の言い分を認めないものなんだから。
男はたいてい、女性の井戸端会議的な「いい男いないよね〜」とか「所詮、オトコって若い子に行くのよね〜」みたいなセリフを聞くと、プライドを傷つけられたように感じて、「いい女だっていないじゃね〜か」とか、ムキになったりする。
けど、それじゃあ、いつまでたっても女の子の相談には乗れやしない。
文章では私もこうして「女なんてなあ」みたいなこと書いてるけど、直接話を聞く時には、「そうだよな、男って結局いつまで経ってもガキなんだよ」とか「ホントはオトナの女性のほうが魅力的なのにねえ」とか、あたかも女性の言い分に迎合するようなことを言っちゃったりしてるのだ。
……そりゃ、下手に女の子に反発して、延々グチを聞かされるよりは、そっちのほうが彼女は気分がよくなるわけだし、これがいわゆる舌先三寸ってやつなんだけれど、どうしてこういうワザを私が身に付けたかってえと、私が女だらけの中で育ったからなんだよなあ。まあ、女性との付き合い方に、多少は馴らされてるってことなんだろう、多分。
だからこないだも、ある女の子から、「彼氏が私の行動にいちいち文句つけてうるさいんです〜、どうしたらいいと思いますぅ?」なんて聞かれたときに、「彼氏は自分の方がオトナだって思ってるけど、ホントはそうじゃないんだよ。君の方がオトナにならなきゃいけない」みたいなことを言っちゃってたのだ。
ああ、岡田さんと全く同じ手口だ(^_^;)。
結局、「男としてのプライドを捨てて、相手を口説こうと思わなければ、女の子にはモテる」と言うことなのだよなあ。
まあ、思春期の性欲を持て余してる男にはなかなかムズカシイことだろうけれども。30も近いってのに、持て余しまくってるウチの劇団の某くんにも、この本、読んでもらいたいもんだな。
12月25日(火)
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